2019 Fiscal Year Annual Research Report
International Comparative Study on Management, Curation and Ownership of Indigenous Archaeological Heirtage
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17H04530
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
加藤 博文 北海道大学, アイヌ・先住民研究センター, 教授 (60333580)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 宏之 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (50292743)
石田 肇 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70145225)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 先住民文化遺産 / Indigenous Repatriation / 文化遺産所有権 / アイヌ遺骨 / 文化財保護法 / 研究倫理 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画三年度目である令和元年度は、昨年度にヒアリングを通じて明らかになった イギリスに保管されている先住民文化遺産の現地調査を実施した。調査地と対象は、ロンドン自然史博物館であり、収蔵されているアイヌ関連資料の確認を中心に実施している。またスウェーデンにおいて文化遺産の返還についてのウプサラ大学の主催するワークショップに参加し、文化財返還に関するスウェーデンの取り組みと、日本の取り組みを比較検討している。 ロンドンでの現地調査の結果としては、ロンドン自然史博物館に保管されるアイヌ関連資料は、当初、オックスフォード大学、王立外科医師会、大英博物館に所蔵されていたものが移管され、現在のコレクションを形成していることが明らかとなった。本調査は、2019年6月中旬に10日間、研究代表者と研究分担者によって実施された。 スウェーデンでは、文化財返還のワークショップに加えて、世界文化遺産に登録されているゴットランド島のウィスビーに所在するウプサラ大学ゴットランドキャンパスで文化遺産の所有権に関する研究打ち合わせをスウェーデンの研究者、チリの研究者と行っている。 9月には、オーストラリア国立大学が主催する先住民遺産の返還問題のワークショップに参加し、日本における取り組みを報告したほか、アメリカ、ニュージランドの研究者と文化財返還問題の研究討議を行っている。11月にはオーストラリア国立大学が作成している文化遺産返還問題の世界地域事例集の作成に参画し、日本についてのカントリーレポートの作成を行った。この成果については、オーストラリア国立大学から出版される予定である。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(19 results)