2019 Fiscal Year Annual Research Report
International comparative studies regarding the effects of nutrition claims in advertisements on promotion and suppression of health behavior
| Project/Area Number |
17H04565
|
|---|
| Research Institution | University of Tsukuba |
|---|
Principal Investigator |
鈴木 佳苗 筑波大学, 図書館情報メディア系, 教授 (60334570)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村野井 均 いわき短期大学, 幼児教育科, 教授 (10182130) [Withdrawn]
金 尚泰 筑波大学, 図書館情報メディア系, 准教授 (30400659)
西岡 貞一 筑波大学, 図書館情報メディア系(名誉教授), 名誉教授 (60436285)
田島 祥 東海大学, 現代教養センター, 准教授 (60589480)
向田 久美子 放送大学, 教養学部, 准教授 (70310448)
木村 文香 東京家政学院大学, 現代生活学部, 准教授 (70424083)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
| Keywords | 食品広告 / 飲料広告 / 栄養強調情報 / 影響過程 / 保健行動 / 国際比較 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、食品・飲料のテレビコマーシャル（CM）の視聴が保健行動に及ぼす影響過程を4か国（日本、オーストラリア、韓国、アメリカ）の国際比較により検討することである。
2019年度にはテレビCMの内容分析の残りの評定を終え、3か国（日本、韓国、アメリカ）の小学生の保護者への2回目のオンライン調査とオーストラリアの小学生の保護者へのオンライン調査を実施した。調査では、メディア接触量、さまざまなメディアにおける広告接触の頻度、保健行動、食品・飲料の健康度に関する認識、広告の特徴に関する会話の頻度、メディア接触に関する家庭内のルールの設定、小学生に人気のある菓子や飲料名などを尋ねた。調査の結果、広告の接触の頻度、広告の特徴に関する会話の頻度、メディア接触に関する家庭内のルールの設定などに国ごとの特徴が見られた。
これまでにテレビCMの内容分析を進めていく中で、分析対象としている食品・飲料のテレビCMのうち、より健康な食品・飲料の割合が当初想定より低かった。そのため、食品・飲料のテレビCMの大部分を占めるより不健康な食品・飲料のテレビCMに使用されている広告技法の特徴を明らかにするための比較対象として、より健康な食品・飲料のテレビCMについても追加分析を行うこととした。より健康な食品・飲料のテレビCMは地上波ではなくBS放送で多く見られることから、日本においてBS放送のデータを新たに収集し、地上波の結果と合わせて基礎的な分析を行った。その結果、健康食品のテレビCMに多く用いられている複数の技法などが示された。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2019年度までにテレビCMの内容分析の評定データの収集および4か国（日本、アメリカ、オーストラリア、韓国）の小学生の保護者へのオンライン調査の実施が終了した。
また、日本のみではあるが、BS放送のテレビCMを追加分析することにより、地上波のテレビCMでは少なかった、より健康的な食品・飲料のテレビCMの特徴の基礎的な分析を終了しており、全体としてはおおむね順調に進展している。
|
| Strategy for Future Research Activity |
2020年度には、テレビCMおよび4か国（日本、アメリカ、オーストラリア、韓国）の小学生の保護者へのオンライン調査のデータに対してより詳細な分析と研究の成果公開を進める予定である。
|
Research Products
(4 results)
