2019 Fiscal Year Annual Research Report
社会文化的アプローチによる国際教育協力の学習環境デザイン
Project/Area Number |
17H04572
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
久保田 賢一 関西大学, 総合情報学部, 教授 (80268325)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸 磨貴子 明治大学, 国際日本学部, 専任准教授 (80581686)
今野 貴之 明星大学, 教育学部, 准教授 (70632602)
時任 隼平 関西学院大学, 高等教育推進センター, 准教授 (20713134)
山本 良太 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 特任助教 (00734873)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 教育工学 / 教育開発 / 開発コミュニケーション / 社会文化的アプローチ / 質的研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は(1)フィリピン【山本】,(2)パレスチナ【岸】,(3)カンボジア【今野】,(4)ベトナム【時任】,(5)中国・モンゴル【久保田】において調査を実施した.
(1)フィリピン共和国のサンロケ小学校の教員と共にタブレットコンピュータ等を導入した実践に取りんだ.その結果,教師の主体的な授業改善に向かう態度が形成され自律的なICT機器を用いた新しい授業開発が見られるようになった.(2)パレスチナ自治区の教師が何に重きを置いて授業を行なっているのかや,国連パレスチナ難民救済事業機関が取り組んでいるトラウマのあるパレスチナ児童生徒に対する活動について調査を行なった.その結果,教師は子どもの多様性に配慮しながら子ども一人ひとりの強みを引き出した授業づくりを心がけていることや,学校現場における教師と児童生徒の相互理解を促すために「遊び(PLAY)」ができる活動が積極的に導入されていることが明らかになった.(3)カンボジア・シェムリアップの教員養成校において日本の支援が現地にどのように影響を与えているのか調査した.現地教員へのインタビュー調査等を行った結果,日本の支援は直接教員の意識や行動を変容させているわけではなく,彼らを取り巻く教育環境の変化に相まって自身の授業リソースのひとつと認識され始めたことが明らかになった.(4)ベトナムのハノイにおいて現地の高校英語教育でICT導入が進められる中,どのような課題が教育現場で生じているのかを調査した.その結果,教育現場の教員たちは学校の方針に従った実践を行いつつ,自分が理想と考える授業実践とのギャップに葛藤を感じてることが明らかになった.(5)中国・モンゴルの研究者から教育開発に関する知見を収集すると共に,本研究の成果と課題について総合考察を行った.また,その成果をシンポジウムで公開し,著書を執筆した.
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(17 results)