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2019 Fiscal Year Annual Research Report

近代都市づくりの拠点としての南満州鉄道付属地に関する総合実地調査

Research Project

Project/Area Number 17H04595
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

趙 世晨  九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (80304848)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 市原 猛志  九州大学, 大学文書館, 協力研究員 (00590564)
箕浦 永子  九州大学, 人間環境学研究院, 助教 (70567338)
Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords満鉄附属地 / 神社境内地 / 近代日本公園史 / 森林美学
Outline of Annual Research Achievements

昨年度に続き、既存資料、国内外の地図資料などの収集を行い、デジタル化すると共に、関連研究のレビューを行った。特に南満州鉄道附属地における神社境内地の公園的性格を中心に比較分析を行った結果は次の通りである。
明治38年(1905年)のポーツマス条約によって南満州鉄道株式会社(以下、満鉄)がロシア帝国の東清鉄道から引き継いだ満鉄附属地では、大規模かつ近代的な都市計画が中国東北地方(旧満州地方)の多くの都市で進められていた。満鉄はその中でも特にインフラの整備を重点的に進めていたが、公園事業にも大きな力を注いでおり、この附属地の公園について特筆すべき点として神社と立地的な関係を有する公園が少なくないという点が挙げられる。
内地では、公園を新しく創設するという方法ではなく、明治以前より人の集まる場所として栄えていた社寺境内地を応急的に転用することで公園を誕生させたが、附属地は満鉄による経営開始当初、そもそも公園に転用するための既存神社が存在しなかった。つまり、内地と附属地とでは、公園設置の背景が根本的に異なる。しかし、社寺境内地と公園の関係性についての内地での思潮がいかに附属地に影響を及ぼしていたか、また、附属地の社寺境内地と公園の関係性はどのようなものであったかを明らかにした研究は管見の限り無い。そこで、本年度は近代日本公園史の萌芽期に盛んに議論された社寺境内地の公園的性格に関して、主に社寺のうち神社に着目して、附属地での実態を明らかにし、近代日本公園史の潮流を補完することができた。

Research Progress Status

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

URL: 

Published: 2022-12-28  

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