2018 Fiscal Year Annual Research Report
モンゴル高原の草原保全における牧畜民の規範の役割に関する計量経済研究
Project/Area Number |
17H04629
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Research Institution | Japan International Research Center for Agricultural Sciences |
Principal Investigator |
鬼木 俊次 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 社会科学領域, 主任研究員 (60289345)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 牧畜 / モンゴル / 行動経済学 / 実験経済学 |
Outline of Annual Research Achievements |
モンゴルの草原の荒廃を防ぐためには牧畜民コミュニティーによる適切な草地管理が求められている。本研究は、行動経済学の手法を用いて、牧畜民の持続的な草地利用に関する意識を定量的に示すことをねらいとする。 前年度の繰越予算で、2019年4月に、モンゴル生命科学大学において、前年度7月の調査で収集したデータの検証に関する検討会議を開催した。データは全体的には問題がないが、モンゴル生命科学大学に委託した調査データの一部に調査中のミスがあることが分かり、同年5月までに修正を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
繰越分の業務は予定どおり実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
現地共同研究者とのデータの検証結果を踏まえて、統計モデルを用いた分析を行う。また、ウランバートル市およびその周辺地域において牧民グループの経済実験を行い、遊牧民の草地利用に関する公共意識について調べる。これらのデータ分析結果をまとめて、草地利用に関するコミュニティー意識に関する検討を行う。
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