2017 Fiscal Year Annual Research Report
オープンデータ社会におけるプライバシ漏洩リスクの特定と保護基盤
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17H04705
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
清 雄一 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (20700157)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | プライバシ保護 / オープンデータ |
Outline of Annual Research Achievements |
ソーシャルメディアのユーザは、匿名の場合や、実名でも病気等の機微な情報を伏せる場合が多い。しかし、オープンデータと紐付けされることで、個人特定や、個人属性値漏洩につながる恐れがある。日本でも個人情報保護法改正やオープンデータ戦略により、匿名化された個人情報や統計データをオープンデータとして公開して共有することが促進されている。これまで、病院等の閉じた世界で管理された、データや属性値を明確に規定しているデータベース上での匿名化の研究が盛んに行われている。しかし、オープンデータを併用してプライバシ情報を推測されるリスクについては明らかになっていない。 今年度は誤差のある位置情報と個人に紐付けられたプライバシ情報(病名や年収等)が存在する場合に、そのデータを安全に第三者機関に提供することのできるアルゴリズム、個人情報に関するデータを保有している機関がl-多様性という重要なプライバシ指標に基づいて第三者機関にデータを安全に提供することのできるアルゴリズム、クラウドソーシングと呼ばれる各人が周辺情報や個人に関する情報をサーバに送信することでデータマイニングを行うシナリオにおいて差分プライバシを用いて安全にデータを匿名化するアルゴリズム等を発表した。また、オープンデータを対象にしたデータマイニング手法を提案した。また、Web上のデータを分析し、個人に関する属性情報を抽出するアルゴリズムを開発している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね計画どおりに研究が遂行できているため。
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Strategy for Future Research Activity |
オープンデータの解析やWebデータの解析手法を提案する。
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Research Products
(35 results)