2019 Fiscal Year Annual Research Report
高品質な機能性食品の開発を目指した、物性-動態-活性/安全性の連関解析
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17H04724
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
長野 一也 大阪大学, 薬学研究科, 准教授 (40548301)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 機能性食品 / 品質 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、研究代表者らが推進してきたナノマテリアルの安全性確保研究(物性-動態-毒性の連関解析)を機能性食品に応用することで、有用で安全な非晶質クルクミンを開発し、昨今の課題となっている品質担保のための評価手法としての有用性を実証する。 昨年度までに、吸収後の体内動態や、効能/安全性評価を通じ、現行開発品が各種臓器に分布し、血中トリグリセリド(TG)量を低下させうることなどを示してきた。また、その機序としては、肝重量が増加(マウスではPPARαの活性化で、肝細胞が増殖)していたことから、PPARαを介したβ酸化の亢進が考えられた。 そこで本年度は、分子メカニズム解析として、PPARαの直接的な活性化の関与を明らかにすべく、テトラサイクリンの有無によってPPARαの発現が制御され、PPARαが活性化すると発光するシステム(HepG2-Tet-off-hPPARα-Luc細胞)を用いて評価した。その結果、ポジティブコントロールのベザフィブラートと比べて、程度は小さいものの、濃度依存的に発光強度は増加し、PPARαを直接活性化することが示唆された。そこで次に、高脂肪食負荷試験を実施したマウスの肝臓からmRNAを抽出し、PPARαの下流である、ACOX1の発現量を定量的RT-PCRにより解析した。その結果、非晶質製剤投与群ではACOX1のmRNAが有意に増加することが示された。したがって、現行開発品はPPARαの活性化によりβ酸化を亢進することで、血中TG濃度を減少させていることが示唆された。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)
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[Presentation] クルクミンの水溶性向上が抗酸化機能に与える影響評価2021
Author(s)
2.長野一也, 今川直樹, 前北 光, 木下圭剛, 中尾友洋, 坂田 慎, 西野雅之, 平田收正, 辻野博文, 東阪和馬, 堤 康央
Organizer
日本薬学会第141年会
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[Presentation] 新規高水溶性非晶質クルクミンの開発と抗酸化作用の解析2020
Author(s)
1.長野一也, 今川直樹, 前北 光, 木下圭剛, 中尾友洋, 坂田 慎, 西野雅之, 原田和生, 平田收正, 辻野博文, 東阪和馬, 堤 康央
Organizer
第26回日本食品化学学会