2018 Fiscal Year Annual Research Report
Construction and empirical analysis of co-creation system based on co-experiences
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17H04768
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Research Institution | Yamanashi Prefectural University |
Principal Investigator |
杉山 歩 山梨県立大学, 国際政策学部, 講師 (20586606)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 共体験 / ワインツーリズム / 体験型観光 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究では,時間を排した匿名での投稿による共体験システムを構築し,ワインツーリズム参加者,ハナテラスの観光客を対象にSNS投稿による共体験実証実験及び質問紙調査を行った. 実証実験の結果,感想を投稿したグループでは,感想を投稿していないグループと比較し,ワイナリーやハナテラスに対する評価,好感度は共に高く,主体的行為により感想を他者と共有することが,観光地の好感度を向上させることができる事が示唆された.本結果は,共体験によるポジティブな心理的効果がSNSの投稿を通じても引き起こされる事を示している.また,同様に自身が投稿を行ったグループでは,他者の投稿に対する共感度についても未投稿のグループより高く,他者に対する共感度が向上することが示唆された.本結果は,先行研究で示された友好度に関する心理的効果がSNSを使ったサービスにおいても引き起こされたことを示唆している.これらの結果から,SNS投稿による感想の共有を行ったグループが持つ観光(観光地)への高い評価は,本システムを用いた共体験によって先行研究で見られたものと同様の心理効果が作用したものと考えられる.本調査により,SNS投稿による主体的行為が観光サービスの評価向上に資する行為であると共に,他者への共感度にも好意的影響を及ぼす共体験を提供している事が確認された. 尚,本研究成果は第7回サービス学会国内大会及び山梨県IoT推進ラボ観光WGにて報告を行い,観光サービスの向上に資する意見交換を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
SNSを利用した共体験システムの構築と修正を行い、今年度は2回の実証実験を行う事に成功した。また、質問紙調査から共体験が与える心理効果についたの知見を得、研究成果は国内学会にて報告を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究によりSNS投稿を通じた感想共有により以下の2つの観点から観光地,観光サービスへの高付加価値化が可能である事が確認された. 1.SNSへの感想投稿が投稿者自身の観光地への好感度の向上に繋がる 2.SNSへの感想投稿が他者の投稿への共感度の向上に繋がる これらの結果をより詳細に確認するため,今後より詳細な質問紙による心理実験を行い,SNSへの投稿という主体的行為がどの様な影響を及ぼすのか確認する.また,本結果をもとにSNS投稿による心理効果を効果的な経験価値の向上へ結びつけるサービス設計に繋げる予定である.
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Research Products
(1 results)