2020 Fiscal Year Annual Research Report
construction of sounding bodies after post digital
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17H04772
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
城 一裕 九州大学, 芸術工学研究院, 准教授 (80558122)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | メディア芸術 / パーソナル・ファブリケーション / 聴覚文化論 / バイオアート / メディア考古学 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究最終年度となる本年度は, COVID-19の影響により多くの実践の機会が奪われてしまったが,その状況下における希少な機会として 《予め吹き込まれた音響のないレコード》(オンラインパフォーマンス)を実施した.これは本研究の主題である「ポストデジタル以降の音を生み出す構造の構築」において,その対象領域の一つである機械に関わる試みとして位置付けられるものであり,DIYの祭典であるMaker Faire Tokyo/Kyotoの企画のスピンオフ「DIY MUSIC on DESKTOP」で実施された.この実践では,生演奏の代替物としてのオンライン配信ではなく,自宅の机の上(デスクトップ)でパフォーマンス・演奏できるものに限るという条件の下、既存の音源や楽器の演奏に頼ることなく音楽が作れる,ということをリアルタイムで伝えることができた.なおこの成果は,第24回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門審査委員会推薦作品への選出と言う評価を受けた他,WROメディアアートビエンナーレ(ポーランド)での再演(2021年度後半)が予定されている. あわせて,本年度はこれまでの研究成果の学術的な取りまとめを図った.機械,電磁気,生物,という3つの領域を対象とした,「予め吹き込まれた音響のないレコード」,「Life in the Groove」,「Living Images」という三つの実践を「いつか音楽と呼ばれるもの」と言う観点から論じ,音を生み出す構造そのものが、音楽と呼ばれる可能性について検討を進めた[城,2021](出版予定)他,国際会議や国内研究会において個別の実践について発表した[Nishida, Jo, 2020][Jo, Yokokawa, Masuda, 2020][Masuda, Yokokawa, Jo, Matsutani, 2020][Jo, Tamaki, Ishikawa, Matsuura, 2020][Yokokawa, Masuda, Jo, 2020][吉村, 城, 2021][イ, 城, 2021].
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)