2018 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17H04831
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
松田 有一 国立天文台, アルマプロジェクト, 助教 (20647268)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 観測天文学 / 銀河形成 / 銀河間ガス |
Outline of Annual Research Achievements |
宇宙には宇宙網と呼ばれるネットワーク構造が張り巡らされている。宇宙網に沿って分布するガスは、その網の目の接点に向かって流れ込み、銀河を形成すると考えられている。しかし、宇宙網の中のガスは銀河本体に比べ、希薄であり、その全体像を捉えることはこれまで難しかった。本研究では、Mpc を超えるスケールのガスネットワーク構造の兆候が見つかってきた z = 3.1 の原始銀河団に対して、すばる望遠鏡超広視野カメラ(HSC)を用いて、水素ライマンアルファ輝線撮像観測を行う。
すばるHSC観測提案は2018年度に行う予定であったが、天体の観測可能期間と望遠鏡ドームの補修時期と重なってしまい、提案書の提出は2019年に延期した。これまでのすばるSCamデータに基づき、その詳細構造と運動を調べるためのKeck/KCWIやVLT/MUSEによる観測を行った。また、宇宙網中の銀河のアルマデータ解析を行い、星形成の活発さや星の元となる分子ガスの分布を調べた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
すばるHSC観測提案は2018年度に行う予定であったが、天体の観測可能期間と望遠鏡ドームの補修時期と重なってしまい、取りやめたため、研究の進捗に遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
すばるHSCによる宇宙網の水素ライマンアルファ輝線撮像観測提案を行う。宇宙網の詳細構造と運動を調べるためのKeck/KCWIやVLT/MUSEによる観測を進める。宇宙網中の銀河のアルマデータ解析をさらに行い、星形成の活発さや星の元となる分子ガスの分布を調べる。ジェームズウェブ宇宙望遠鏡の観測提案募集が2020年5月に予定されているため、その準備を行う。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] The onset of star formation 250 million years after the Big Bang2018
Author(s)
Hashimoto Takuya、Laporte Nicolas、Mawatari Ken、Ellis Richard S.、Inoue Akio K.、Zackrisson Erik、Roberts-Borsani Guido、Zheng Wei、Tamura Yoichi、Bauer Franz E.、Fletcher Thomas、Harikane Yuichi、Hatsukade Bunyo、Hayatsu Natsuki H.、Matsuda Yuichi、Matsuo Hiroshi、Okamoto Takashi et al.
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Journal Title
Nature
Volume: 557
Pages: 392~395
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research