2019 Fiscal Year Annual Research Report
Microbial induced desaturation technique for ground applying denitrification
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17H05038
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中野 晶子 九州大学, 農学研究院, 助教 (10631286)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 不飽和 / 脱窒 / バイオガス / 砂地盤 / バイオグラウト / 微生物活性 / 地盤改良 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、微生物の代謝反応の一つである脱窒反応を利用して、「バイオガス」ならびに「バイオグラウト」を土中で生成させることにより、飽和砂地盤の不飽和化と安定化を誘発させる地盤改良技術の研究開発を目的とする。 これまでの研究より、全く同じ微生物混合反応溶液を用いた場合でも、用いる砂試料の種類によって得られる反応効果が異なるという結果を得た。このことは、砂試料の何らかの作用が微生物反応に影響を及ぼしていることを示唆している。そこで本研究は、土粒子表面とコロイド粒子である微生物細胞の持つ荷電特性とその相互作用について着目し、それらに関する分析を行った。現時点では、分析手法や測定条件等を再検討する必要があり、追加の分析が必要である。これにより有効な結果が得られれば、土粒子表面における脱窒菌のバイオグラウト析出機構についてより理解を深めることができる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は、研究代表者が海外における研究滞在(期間:2019年9月~2020年5月)のため、当初予定していた研究を中断することになった。なお当研究は、来年度、代表者が海外から帰国後、2020年7月より再開する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度研究を中断することになったが、土粒子と微生物細胞の持つ荷電特性とその相互作用については、今後も継続して検討を行っていく。また、当初予定していた、三軸圧縮試験装置内での脱窒反応による不飽和化試験についても、その結果の正確な評価のために、データの蓄積を進める。さらに、実験の結果と併せて、不飽和化の解析手法についても検討を行う。 海外における研究滞在を通して、海外研究者との共同研究を行うことで、今後新たな知見が得られ、来年度以降の研究の方向性が変わることも予想される。
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Remarks |
The best papers selection from Geotechnique Letters in 2018 "Microbe-induced desaturation of sand using pore pressure development by way of denitrification, A. Nakano"
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Research Products
(4 results)