2018 Fiscal Year Annual Research Report
ストレスによる情動障害に関わる神経基盤の解明と創薬研究への応用
Project/Area Number |
17H05054
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
笠井 淳司 大阪大学, 薬学研究科, 助教 (40454649)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ストレス / 情動 / うつ / 不安 |
Outline of Annual Research Achievements |
精神的なストレスは、うつ病などのストレス性精神疾患の発症の原因になりうるものの、その発症や快復の機序は不明である。そこで申請者は、ストレス応答の制御と破綻に関わる神経基盤を明らかにし、精神疾患の新たな創薬戦略の提唱を目指している。これまでに、独自に開発した全脳細胞計測システムFASTを用いて、ストレス応答に重要な脳領域を見出した。当該領域のストレス応答における役割を明らかにするため、本年度は、ストレスにより活性化する神経細胞の全脳神経投射パターンと、活動操作による全脳活動マッピングを実施した。さらに、機械学習など情報科学的手法を用いた仮説フリーな全脳解析により、特定の神経回路が機能的ハブとなっていることを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、最新の活動標識技術や操作法を用いて情動行動を制御する新たな神経メカニズムを明らかにした。
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Strategy for Future Research Activity |
ストレス時の脳活動を制御する神経細胞の活動を計測するほか、反復ストレスによるうつ発症のモデルマウスを用いた解析を実施する。
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Research Products
(3 results)