2021 Fiscal Year Annual Research Report
Extensive analyses of the LUBAC ubiquitin ligase
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17H06174
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岩井 一宏 京都大学, 医学研究科, 教授 (60252459)
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Project Period (FY) |
2017-05-31 – 2022-03-31
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Keywords | ユビキチン / 炎症制御 / ミオパチー / LUBACリガーゼ |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者らが発見した直鎖状ユビキチン鎖は現在では刺激依存的なNF-kappaB活性化、プログラム細胞死抑制に寄与する刺激伝達系として世界的に認知されている。さらに、直鎖状ユビキチン鎖を選択的に生成するLUBACユビキチンリガーゼ(HOIL-1L、HOIP、SHARPINから構成される)の機能亢進、低下がガン、自己炎症性疾患と免疫不全の合併疾患の発症に関与することも報告され、臨床的にも注目を集めている。本提案ではその普遍化と疾患研究の基礎を築くことを目指し、これまでの研究成果を踏まえ、1.LUBACユビキチンリガーゼの活性調節と機能発現機構の解析、2.直鎖状ユビキチン鎖による新規炎症、免疫調節機構の検索、3.LUBACサブユニット欠損マウスを用いた新規バイオロジーの開拓、4.LUBAC活性化による発ガンイニシエーション機構とLUBAC阻害剤の開発の4点から研究を推進している。その中で本年度は以下の3点の研究成果を得た。 1.メラノーマ、大腸癌モデルを用いたLUBACのガンにおける役割を詳細に解析したところ、ガン細胞はガンが血流不足で壊死に陥ったことで放出される炎症惹起分子に応答して直鎖状ユビキチン鎖を生成することで細胞死を免れるとともに、慢性的な炎症反応を形成することで自らの増殖を促していることを明らかにしている。 2.直鎖状ユビキチン鎖を選択的に認識するオートファジーアダプターであるABIN1は刺激によってリン酸化されることによって、シグナル分子をオートファジーによる分解に導くことによって刺激を抑制していることを明らかにした。 3.HOIL-1L変異マウスを用いてHOIL-1L家系で認められる異常グリコーゲン蓄積が、同じく異常グリコーゲン蓄積を来す疾患であるラフォラ病のMalin変異で認められる蓄積と同じであることを明らかにした。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Glycogen synthase downregulation rescues the amylopectinosis of murine RBCK1 deficiency2022
Author(s)
Nitschke S, Sullivan MA, Mitra S, Marchioni CR, Lee JPY, Smith BH, Ahonen S, Wu J, Chown EE, Wang P, Petkovic S, Zhao X, DiGiovanni LF, Perri AM, Israelian L, Grossman TR, Kordasiewicz H, Vilaplana F, Iwai K, Nitschke F, Minassian BA
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Journal Title
Brain
Volume: in press
Pages: in press
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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