2019 Fiscal Year Annual Research Report
Monitoring of outbreak mechanism by grasping actual conditions of building environmental microbiome
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17H06216
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Research Institution | Tokyo City University |
Principal Investigator |
加藤 信介 東京都市大学, 理工学部, 教授 (00142240)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 一秀 九州大学, 総合理工学研究院, 教授 (20329220)
桃井 良尚 福井大学, 学術研究院工学系部門, 講師 (40506870)
柳 宇 工学院大学, 建築学部(公私立大学の部局等), 教授 (50370945)
永野 秀明 東京都市大学, 理工学部, 准教授 (50610044)
山中 俊夫 大阪大学, 工学研究科, 教授 (80182575)
羽山 広文 北海道大学, 工学研究院, 特任教授 (80301935)
小林 光 東北大学, 工学研究科, 准教授 (90709734)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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Keywords | 建築環境・設備 / 公衆衛生 / マイクロバイオーム / 集団感染 / モニタリング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、学校や公共施設、老健施設など、感染症の感染リスクがあると考えられる場所での感染リスクを、空気中及び建具や家具表面などに存在するウイルスや細菌など、従来はその直接的観察評価が困難であった病原物質を、次世代シーケンサによる全ゲノム(メタゲノム)解析が可能としたこれら微生物叢(MicroBiome、マイクロバイオーム)の解析から感染リスクを評価し、有効な感染防止策に繋げることを目的とする。マイクロバイオームの実態調査は、人由来のマイクロバイオームの多様性を排除するため、多数の人の接触が予測される室内の接触面(ドアノブなど)や多数の人々が存在する室内空気を対象とする。 本年度は、前年度までの計測結果との比較を通じて、季節傾向の分析を行った。中学校教室における夏季(8月:エアコン稼働期および10月:非空調期)と冬季(1月:感冒流行期および3月:感冒流行明け)の分析を行った結果、サンプルあたりのリード数には大きな違いはなく、特定の傾向は見られなかった。一方、マイクロバイオームの多様性を表すOTUは、外気温が低い時期ほど大きい値を示した。季節の特徴として、冬季ではMethylobacteriacea、夏季ではStaphylococcusの組成比が、他の季節より全体的に高かった。また、幼稚園において計測した結果では、計測期間内(8~11月)で組成にも大きな差異は見られなかった。計測期間中、特に人の出入りが多かった日にはドアノブ表面において、空気中よりもStaphylococcus属が多く検出されていたものの、他の日においては空気中のほうが多かったため、人の接触頻度の指標としての有効性は示されなかった。 病院手術室における計測では、開胸手術における電気メス使用中には浮遊粒子数が有意に増加した。また空気中からは、Proteobacteria, Firmicutesなどが検出された。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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