2017 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17H06278
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
大峡 淳 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40266169)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐伯 万騎男 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30273692)
前田 健康 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40183941)
川崎 勝盛 新潟大学, 医歯学総合病院, その他 (40529640)
川崎 真依子 新潟大学, 医歯学系, 助教 (40584587)
泉 健次 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80242436)
齊藤 一誠 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (90404540)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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Keywords | 幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
胎児期は様々な幹細胞の多様かつ正確な分化の繰り返しである。発生期間中、全ての器官は、遺伝子の厳密なコントロールにより、特定の定められた場所に正確に形成される。この普遍的とも言える現象がいかなる発生分子制御メカニズムによりコントロールされているのか様々な角度から研究されている。その研究の中で、遺伝子の改変により、ある器官が他の器官に転換することが報告されている。このことは、器官発生において、器官間に共通の分子機構が存在する事を示唆している。それらを制御するキーとなる遺伝子が発見できれば、分岐ポイントを意図的に改変させ、別の器官を形成することが可能であると考えられる。近年、成体内、つまり成熟組織に様々な幹細胞が発見されている。マウスの前歯は常生歯であるため、成体でも形成端に幹細胞を有している。頭部には、他にも多くの幹細胞の存在が報告されている。本研究は、それら成体の頭部における幹細胞を歯に誘導することを目指す。各種幹細胞を、GFPなどによりソーティングするための諸条件の設定を行った。また、各種条件による歯胚組織と他組織間のrecombinationによる培養実験を行い、RNAの採取を行なった。一方、幹細胞研究は、老化を考慮したものでなければならないと考え、本研究でも老齢マウスの使用を予定している。老齢マウスは次年度以降に使用予定ではあるが、作成に時間を要することに加え、作成途中で致死となるマウスも存在すると予想されるため、あらかじめある一定の数のマウスの飼育が必要になると考え、老齢マウスの作成にも着手した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究には、各種幹細胞をソーティングするためのレポーターマウスが必要となる。しかし、母親マウスの飼育放棄や食殺行為のため、予定していた数に達するまで、予定していたよりも多くの時間を要し、実験の進捗に大きく影響した。繁殖の規模を増やすことにより、十分な数のマウスをすでに確保しており、今後は予定通りの研究遂行が可能と思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
各種幹細胞の発現遺伝子の比較、幹細胞の歯への誘導実験における変動分子の同定、前歯幹細胞への歯胚形成抑制実験における変動分子の同定、老齢マウスを使用した老化幹細胞における分子変動の検索などを、recombinationによる培養実験、レーザーマイクロダイセクション、セルソーティング、RNA-seq、マイクロアレイ、in situ hybridization, 免疫染色などを駆使して行う。
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