2018 Fiscal Year Annual Research Report
AI遠隔医療プラットホームを活用した小児外科医療資源最適化への挑戦
Project/Area Number |
17H06280
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
城田 千代栄 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (20378194)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田井中 貴久 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (30378195)
内田 広夫 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (40275699)
住田 亙 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (70437044)
田中 裕次郎 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (90382928)
檜 顕成 名古屋大学, 医学系研究科, 招へい教員 (90383257)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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Keywords | 遠隔医療支援 / 小児外科 / 自動問診 / AI |
Outline of Annual Research Achievements |
音声・カメラ通信システムはほぼ完成し、wifi環境さえ整えば問題なく通信ができるようになり、昨年度まで生じていた通信エラーは解消され、いつでもどこでも通信による遠隔医療が可能となった。セキュリティーも問題ないことが確認でき、画像の転送やマーキングなどのずれが解消できリアルタイムにシステムを使った詳細なディスカッッションが可能となった。患者の映像も非常に鮮明で、腹部の色調や腫脹、活気などに関しても詳細な情報が、直接目で確かめられることから、耳からの情報だけでは得られない有用な情報を得て診療支援に大きく役立っている。
研究開発に賛同する全国の小児科・新生児科との遠隔医療連携を開始した。当院での遠隔対応を24時間とし、各病院からの問い合わせに対して診療支援を開始した。50件ほどの実績ができ、不具合の検証もすすみ、現在は運用面やコストの削減に力を入れている。具体的には、画像の質や機能を少し落とし、通信速度を保ったままwifi環境が不十分でも仕様のできる、海外を含む超遠隔地向けのバージョンや、厳重なセキュリティーの必要のない場合で使用できるサーバーを経由したバージョンを作成した。
もう一つの課題である「自動問診システム」がほぼ完成し、過去の症例10件での検証を行い精度を確かめている。新生児症例は問題なく、精度を上げるために引き続き100件ほど入力し検証を行う予定である。新生児に関しては、システムの運用を開始した。新生児以外の問診票に関しては、新生児の問診を前向きに行ってAI機能のプログラムの仕方を検討したのち行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
症例数が少なく、自動問診システムの精度が上がらず、開発に時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
自動問診システムを完成させ、前向きに情報を収集し、AIによる診断機能の精度を高めていく。各病院に配布し遠隔診療を拡充させる。新生児に関しては、システムの運用を開始した。新生児以外の問診票に関しては、新生児の問診を前向きに行ってAI機能のプログラムの仕方を検討した後に行う予定である。
超遠隔地や海外でも使用可能な別バージョンのシステムを作成する。
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