2017 Fiscal Year Annual Research Report
好酸球性副鼻腔炎の根治を施行したSIRT-1活性化剤の基礎的研究
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17H06491
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
鈴木 正宣 北海道大学, 大学病院, 医員 (70455658)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 好酸球性副鼻腔炎 / SIRT1 / サイトカイン産生 / レスベラトロール |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、鼻粘膜上皮初代継代細胞(HNEC)を用いて、SIRT1によるサイトカイン発現制御を検討した。 まず、HNECにおける自然免疫シグナルを検討するため、TLR1-9のアゴニストをそれぞれ投与し、mRNAレベルでのサイトカイン発現を検討した。結果、TLR3のアゴニストであるPoly (I:C)によってサイトカイン発現が有意に亢進することがわかった。Poly(I:C)にはTLR3のみならずRIG-I受容体を介して自然免疫シグナルを活性化することがわかっている。RIG-IとTLR3の特異的アゴニストをそれぞれ用いて、サイトカインmRNAの発現を検討したところ、Poly(I:C)はTLR3を介してHNECの自然免疫シグナルを活性化させることが判明した。 次に、SIRT1の活性剤と抑制剤をPoly(I:C)とともにHNECに投与。サイトカインの一つであるMMP9のmRNA、蛋白質の発現、活性を評価した。SIRT1の活性剤はPoly(I:C)に誘導されるMMP9の発現、活性を抑制させた。逆に、SIRT1の抑制剤はPoly(I:C)に誘導されるMMP9の発現、活性を亢進させた。現在、他のサイトカインへのSIRT1の影響を、microfluidic qPCR法、multiplex ELISA法で網羅的に検討中である。 また、自然免疫シグナルにおけるSIRT1の発現変化を検討中である。これまでにqPCR法、蛍光抗体免疫染色法では自然免疫シグナルの活性化によりSIRT1がmRNAと蛋白質レベルで発現亢進していると示唆される結果を得ている。現在、SIRT1活性の測定を試みているところである。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)