2017 Fiscal Year Annual Research Report
歯科口腔保健指標とフレイルに関わる前向きコホート研究
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17H06533
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小宮山 貴将 東北大学, 大学病院, 助教 (70803550)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 口腔機能 / フレイル / コホート研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は岩手県花巻市大迫地区に居住する地域高齢者を対象に,フレイルに関わる歯科口腔保健上の危険因子および予測因子を検討することを目的にした.本コホート研究(通称:大迫研究)における歯科検診は,2005年より継続的に実施してきた.2017年度の大迫検診に参加し,研究参加への同意が得られた85名に対して,ベースラインデータを採取し,集計を行った.歯科検診項目は,現在歯数,う蝕歯数,欠損歯数等の歯牙および欠損の状態に関わる項目,動揺度,ペリオスクリーン(サンスター社製)などの歯周状態に関わる項目,細菌カウンタを用いた口腔衛生状態(パナソニックヘルスケア社製),グミ咀嚼検査(GC社製),デンタルプレスケールを用いた最大咬合力(GC社製)などの咀嚼機能に関わる項目,舌圧測定器を用いた最大舌圧(JMS社製),口腔水分計ムーカス(ライフ社製)を用いた口腔乾燥状態,および口腔関連QOL,嚥下状態および歯科受診行動等の質問紙を用いた聞き取り調査であった.その他,医科の検診項目として,認知機能検査や抑うつ傾向に関する調査,血液生化学検査および喫煙,飲酒,教育歴,Body Mass Index(BMI)等のフレイルに関わると想定される項目の聞き取り調査を行った.歯科の検査結果については,可能な限り直ちに集計を行い検診参加者に提示をし,各項目についての検査結果の説明を行った.う蝕や欠損放置等の歯科受診の必要性が極めて高い検診受診者に対しては,口頭および文書による受診勧奨を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度の検診参加者が想定より少なかったが,同検診参加者は来年度に振り替えられる見込みのため影響はすくないと考えられる.ベースラインデータの採取および集計については概ね計画通り進行しているため,研究を推進するにあたっての変更点はない.
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は検診データ採取・集計を実施することに加えて,データ解析を行う予定である.具体的には,各口腔保健指標とフレイルとの関連の解析および年齢で層別化した上で,両者の関連を検討する予定である.各口腔保健指標は,口腔の形態的な指標である現在歯数や咬合支持,機能的な指標に含まれる,グミ咀嚼や最大咬合力および最大舌圧,保健指標としての歯科受診行動を想定している.
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[Presentation] Association of Tooth Loss with Incident Functional Disability in an Elderly Japanese Population: A Propensity Score Matched Cohort Study2018
Author(s)
Takamasa Komiyama, Takashi Ohi, Kosei Endo, Takako Hiratsuka, Akito Tsuboi, Yasutake Tomata, Fumiya Tanji4, Ichiro Tsuji, Makoto Watanabe, Yoshinori Hattori,
Organizer
International Conference on Frailty & Sarcopenia Research.
Int'l Joint Research
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