2017 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of the pathology of neck and shoulder pain using noninvasive evaluation
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17H06555
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
設楽 仁 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (20588652)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 肩こり / 超音波エラストグラフィー / fMRI / 脊椎アライメント / 肩甲帯アライメント |
Outline of Annual Research Achievements |
肩こりの病態解明をするために、頚部周囲筋の筋硬度を計測した。押し込み式の筋硬度計は、筋以外の影響(皮下脂肪)を大きく受ける。 超音波エラストグラフィーは、機械的振動波であるせん断波を組織中に伝播させ、その伝播速度を超音波で測定して組織の弾性を評価する手法(Shear Wave Elastography(SWE))で、超音波装置であるため、「どこの硬さを評価しているかが視覚的にわかるようになったのは大きな進歩」だが、肝臓などの周囲に骨が部位では有用だが、骨への照射で温度上昇が懸念される手法であった。 そこで我々は、骨の温度上昇の問題解決し、より安価なColor Doppler Shear Wave Imaging(CD-SWI)法を開発し、僧帽筋の筋硬度を計測した。 まず、ファントムを用いて、SWEとCD-SWIの伝播速度を計測し、非常に強い相関を認めた。次の僧帽筋の筋力トレーニングメニューである、ダンベルシュラッグによる負荷をかけた時の筋硬度変化を経時的に計測した。負荷前に比べ、負荷後、僧帽筋浅層の伝播速度は有意に上昇し(筋硬度が固くなり)、深層では、伝播速度は有意に低下し(筋硬度が柔らかく)なった。今後は、肩こりの程度との相関を検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
超音波装置の開発に時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
脊椎および肩甲帯アライメントの解析および中枢神経の変化をfMRIを用いて検討する予定です。
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