2017 Fiscal Year Annual Research Report
The pursuit of ideal peripheral nerve interface of myoelectric prosthesis using super-microsurgical technique
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17H06578
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
辛川 領 東京大学, 医学部附属病院, 特任臨床医 (60802171)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | マイクロサージャリー / 筋肉移植 / 筋電義手 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度は、preliminary実験として、血管柄および神経付き小筋肉皮弁移植の手技確立および移植筋肉の機能的評価を行った。メスのWisterラットを用いて実験モデルを作成した。胸部より胸背動静脈を栄養血管茎とし、胸背神経を含む形で広背筋皮弁を挙上した。鼠蹊部の大腿動静脈の分岐である下腹壁動静脈に11-0ナイロン糸を用いて血管吻合を行い、移植した。胸背神経は坐骨神経の神経束に吻合した。計8匹で手術を施行し、4週,8週後に移植筋肉の機能的評価を行った。8匹中2匹においては、移植筋肉の変性を認め、壊死しているものと考えられた。残り6匹においては、表面電極を用いた体表からの筋電位および針電極を用いた移植筋肉内の筋電位を得ることは出来なかった。以上のことから、移植筋肉への神経再生は8週以上かかる可能性、およびより確実な移植を可能とするための皮弁モニタリング技術の確立の必要性が示唆された。皮弁モニタリング技術の確立のため、ラットの鼠径皮弁を用いてpH indicatorによる皮弁鬱血の検出が可能であるかどうかを実験した。同様にラットの空腸弁を用いてLaser Speckle Contrast Imagingによる空腸弁血流の評価が可能かどうかの実験も施行した。また、臨床において皮弁の血糖変化率(Ratio of Blood Glucose Level Change)が静脈血栓による鬱血を検出できることを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
血管柄および神経付き小筋肉皮弁移植の手技確立が困難であった。移植筋肉が生着しているかどうかを判断するためのモニタリングが難しいことが課題である。
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Strategy for Future Research Activity |
移植筋肉への神経再生は8週以上かかる可能性が示唆された。従って、移植手術後、16週および24週経過後の機能評価および組織学的評価を行う予定である。また、同時に皮弁モニタリング技術の確立も進めていく予定である。
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Research Products
(4 results)