2017 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of the effect of inseparable association of AIM with IgM on obesity-related diseases
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17H06624
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
杉澤 良一 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任助教 (70803568)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2018-03-31
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Keywords | AIM / ネコ / 肥満 / 脂肪肝 / 肝癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
マウスAIMとネコAIMがマウス脂肪細胞に対して同等の機能を有することを確認するため、3T3-L1細胞を脂肪細胞に分化させた後にマウスAIMまたはネコAIMを作用させ、脂肪滴分解を検討した。またAIM欠損マウス脂肪組織にAIMを注入し、in vivoでの取り込みも検討した。いずれにおいてもマウスAIMとネコAIMは同等の取り込みならびに機能を有することが示された。 次に、AIMのIgMからの血中解離が肥満および脂肪肝へもたらす影響を検討するため、野生型マウス・AIM欠損マウス・マウスAIMを欠損しネコAIMを発現するAIMネコ化マウス・血中IgMを欠損する⊿Sμマウスに対して高脂肪食(HFD)を負荷した。その結果、野生型マウスに対して、AIM欠損マウス・AIMネコ化マウス・⊿Sμマウスのいずれも有意な体重増加・高度な肥満が認められた。HFD負荷12週時点での解析から、脂肪組織重量の増加および脂肪組織中の脂肪細胞サイズの増大が認められた。また、これらの脂肪細胞では野生型マウスにおいてAIMの取り込みが認められることに対し、AIMネコ化マウスではAIMの取り込みは認められなかった。肝臓においても同様に脂肪肝の悪化が認められた。以上から、野生型マウスの脂肪組織に取り込まれ、肥満や脂肪肝の抑制に働くAIMは血中由来であり、IgMから解離して働くものと考えられた。 次にHFD負荷52週時点での肝癌発症率を検討した。これまでに、同条件では野生型マウスには肝癌は認められないが、AIM欠損マウスではほぼ肝癌を発症することが報告されている。今回も両者について同様の結果が得られたことに加え、AIMネコ化マウスでは発症率が20%程度であり、発症が抑制されていた。このことは肥満や脂肪肝と異なり、肝臓で局所発現するAIMが肝癌抑制の主要な役割を果たしていることを示唆するものと考えられた。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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