2017 Fiscal Year Annual Research Report
安楽性を追求したロボティックマットレスの褥瘡管理におけるポジショニングの検証
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17H06646
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
北村 言 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (80801951)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 褥瘡 / エアマットレス / ポジショニング / 安楽 |
Outline of Annual Research Achievements |
褥瘡の管理において、体位変換やエアマットレスなどの体圧分散ケアは、その有用性が科学的エビデンスに裏付けされており、褥瘡管理の国際的なガイドラインにおいて強く推奨されている。しかし、体位変換が強い痛みを引き起こし、痛みのために体位変換の実施が困難となることがあるため、痛みに着目した褥瘡管理が必要である。そこで、本研究では、人の手では行えない微細な動きを可能とするロボティックマットレスを用いて、①体位変換による身体の動きと痛みとの関連性を検証し、安楽を損なわない体位変換機の方法を明らかにし、②ロボティックマットレスを用いた疼痛を伴わない安楽なポジショニングの実現を目指す。平成29年度は目的①に取り組み、健常者実験よりロボティックマットレスによる自動体位変換機能を用いることで、同一部位へ過度な体重がかかることによる痛みは回避できるが、一方で、体圧管理の面での姿勢は変化しているものの患者自身の姿勢はほとんど変化しないため、関節周囲に痛みが生じることがあり、必ずしも安楽な体位とは言えないことがわかった。臨床症例では、ロボティックマットレスによる体位変換介助と看護師による介助を組み合わせて提供しており、それにより患者の安楽が得られているケースがみられた。これらのことから、ロボティックマットレスを用いた体位変換のみでは、患者に真に安楽なポジショニングを提供することは難しいのが現状である。そのため、今後はどのような患者・状況におけるポジショニングをサポートするのに、何が不足しており、どのような新たな機能を追加すれば安楽なポジショニングを実現できるかを明らかにし、その機能を検証することを行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初計画していた、ロボッティックマットレスを用いたアルゴリズムのみでは、患者の安楽性が十分に保てないことがあり、計画の変更が必要となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、大きな姿勢の変化を引き起こさずに体位変換を行えるというロボティックマットレスの利点を生かしながら、関節周囲の不快感を軽減させるためにはさらにどのような機能が必要であるかを検証する。
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