2018 Fiscal Year Annual Research Report
The effect of fracture healing by modifying the fibrinolytic system.
Project/Area Number |
17H06659
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
湯浅 将人 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (80808254)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 凝固線溶系 / 骨折治癒 |
Outline of Annual Research Achievements |
血液凝固線溶系の修飾による骨折治癒の促進をゴールとして実験を行った。まずプラスミノーゲン蛋白を欠損したマウスを、プラスミノーゲンヘテロマウスを掛け合わせることにより作成し、生後8週の時点で大腿骨の骨折術+骨接合術(髄内釘法)を行った。コントロールとしてヘテロマウスを掛け合わせて作成できたワイルドタイプマウスを使用した。さらにアンチセンス療法として、α2Anti-Plasminのアンチセンスを用いて、プラスミノーゲンヘテロマウスならびに野生型マウスに、アンチセンス療法を術前より行い、プラスミン活性をあげた状態で骨折させた。まずレントゲンを用いて後3日、5日、7日、10日、14日と5ポイントで撮影を行い、骨折の修復程度を野生型と比較した。さらに各ポイントにて骨折大腿骨を摘出し、ホルマリン固定ののち組織切片とした。結果として、レントゲンでは野生型は予想通りの骨折の治癒過程を示した。プラスミノーゲンヘテロマウスに関しては、骨折部中心に異所性骨化を形成したものの、骨折の治癒過程としては野生型と相違ないように見えた。現在組織切片にて解析中である。またノックアウトマウスは異所性骨化が顕著で、骨折の治癒過程も遅れているように見えた。さらにアンチセンス療法を行った、野生型マウス、ならびにヘテロマウスに関しては、レントゲン上で明らかな違いが判らなかった。現在病理組織で解析中であり、今後なんらかの結果が分かるかもしれない。今後病理組織だけでなく、新生血管などの状態に関しても検証していきたい。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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