2018 Fiscal Year Annual Research Report
Novel diagnostic approach of Intraocular lymphoma using Raman spectroscopy
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17H06660
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
岩崎 優子 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, プロジェクト助教 (10801516)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 眼科 / ラマン散乱光 / 癌 / 診断 |
Outline of Annual Research Achievements |
正常ボランティア3人(①、②、③)由来の正常B細胞とリンパ腫セルラインの測定データ3セットを得た。ラマン散乱光による鑑別能を評価するため、同日に測定されたラマンスペクトラムのうち、50%をランダムに選択しトレーニングデータとし、残りの50%をテストデータとして診断の正確性を評価した。診断は、主成分分析と二次判別分析を用いた。また、別のデータセット同士で鑑別能を評価するため、それぞれをトレーニングデータないしテストデータとして鑑別を行った。 ラマン散乱光のデータには、溶媒由来の散乱光や自家蛍光を含むため、既報では種々の基線補正、強度補正が行われている状況である。種々の補正方法を比較した結果、一つのデータセット内での感度特異度および異なるデータセット間での感度特異度が保たれ、処理時間が短い方法として、まず細胞のスペクトラムから溶媒のスペクトラムの平均値を引き、I-ModPoly法で基線補正を行い、最後にベクターノーマライズ法による強度補正を行った。 B細胞とリンパ腫細胞の鑑別能は、同日に測定されたデータを用いると感度平均94.2%(①95.1%、②95.2%、③92.3%)、特異度平均95.5%(①96.1%、②93.6%、③92.3%)であり、別日に測定されたデータでは感度74.1~94.4%、特異度90.4~100%であった。次に、正常ボランティア3人(①、②、③)由来の活性化T細胞とリンパ腫セルラインの測定データ3セットを取得した結果、感度平均93.8%(①95.3%、②91.6%、③94.4%)、特異度平均73.7%(①69.0%、②76.9%、③75.1%)であった。 このことから、ラマン散乱光解析は1細胞レベルの測定で悪性リンパ腫と正常リンパ球を鑑別でき、虚血性変化や間質変化を伴わない状況でも診断に有用であることが示された。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
分子・物質合成プラットフォーム ユーザーズミーティングにて発表予定
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Research Products
(2 results)