2017 Fiscal Year Annual Research Report
Basic research on self-regulation of delusive perception by N400-biofeedback in schizophrenia
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17H06709
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
山村 崇尚 金沢大学, 附属病院, 特任助教 (40754594)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 統合失調症 / 妄想 / 脳波 / バイオフィードバック |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,脳波測定時の実験課題であるN400生起課題の日本語版を作成した。作成したN400生起課題日本語版の実施可能性を検証するため,健常者数名を対象に脳波測定を伴う実験を行った。その結果,患者群への実施を考慮すると,課題時間が長すぎるため患者に精神的な負担を与える可能性が懸念された。そこで,実験の途中で休憩時間を取れるように課題を三分割するよう変更した。 脳波の測定方法は,10―20法で19チャネルの測定を実施する手続きを採用した。電極の設置場所は,メジャーまたは手技により決定するのではなく,10―20法に準拠した脳波キャップにより定義することとし,被験者間及び計測者間でのズレが最小限となるようにした。 N400生起課題日本語版の実施中に測定された脳波データが,光磁気ディスクに収録可能で,N400を検出するためのソフトウェアで解析可能であることを確認した。 上記の研究手続きについて,本学倫理審査委員会にて研究計画,同意文書,告知方法及び研究実施に関する承認を得た。 本学倫理審査委員会による研究計画の承認後,健常対照群に実施予定の心理検査用紙,データ解析で使用する機器の購入を行った。また,健常対照群を募集するため,研究内容告知用のウェブサイトの作成を行った。作成したウェブサイトは,当科ホームページ上にリンクを添付した。また,健常対照群の被験者募集のパンフレットを学内掲示板に掲載し,実験参加者の募集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
健常被験者の募集が予定通りに進捗しなかった。 今年度は,健常対照群の被験者を募集するため,研究内容の紹介及び実験参加を呼び掛けるウェブページを作成し,当科ホームページにリンクを作成したが,健常被験者の参加がなかった。 その理由として,健常被験者は神経科精神科のウェブサイトを見る機会が少なく,被験者が集まりにくい可能性が考えられた。 また,謝金の支払いがないことも要因の一つと考えられた。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は,健常対照群を募集するため,被験者への謝金の支払いを行う。 研究計画は,ウェブサイトだけではなく,学内の掲示板,学内メーリングリスト及び地域の掲示板による告知を通じて,広く学内外に参加を呼びかける。
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Research Products
(1 results)