2017 Fiscal Year Annual Research Report
Ultrasonographic evaluation of healed pressure ulcers to prevent the pressure ulcer recurrence
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17H06712
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
浦井 珠恵 金沢大学, 新学術創成研究機構, 博士研究員 (20808670)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2018-03-31
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Keywords | 褥瘡 / 再発予防 / 超音波診断装置 / エラストグラフィ |
Outline of Annual Research Achievements |
背景:臨床では褥瘡治癒部には健常皮膚と同様のケアが行われる。しかし治癒部の再発率は31.8%と高く、治癒後の表皮下組織の状態に適したケアを行う必要があると考えるが、未だ明らかではない。 研究目的:褥瘡治癒部を超音波診断装置(エコー)で観察し、褥瘡治癒部の修復過程を評価可能であるか検討した。 方法:褥瘡対策チームが治癒を確認した入院患者を対象とした。調査は1週間毎に行い、エコーを用いた褥瘡治癒部の観察、およびエラストグラフィでstrain ratio値を測定し、治癒部の硬さを評価した。 結果・考察:療養病棟を有する一般病院1施設において6名の調査を実施した。褥瘡治癒部では低エコー域ならびに無エコー域が観察された。低エコー域は、時間が経過するにつれて縮小した。先行研究によると褥瘡内部で観察される無エコー域は血腫・膿瘍等の液体である。そのため、本研究で褥瘡治癒部内部に観察された無エコー域は液体の可能性がある。しかし、本研究では褥瘡治癒部の組織学的検討は実施していないため、エコーで観察された低エコー域ならびに無エコー域の確定診断はできない。今後さらなる検討が必要である。エラストグラフィは骨突出著明な仙骨部や尾骨部にエコーのプローブを密着させることが難しく、解析に使用可能な画像を撮影することができなかった。一方、大転子部においてはプローブの密着は可能であったが、strain ratio値の測定範囲選択において円弧状の表皮直下に追従した選択ができず、測定不可能な部位が生じた。 結論:今回、褥瘡治癒部内で低エコー域ならびに無エコー域が観察されることを明らかにすることができた。低エコー域ならびに無エコー域の経時的変化が褥瘡治癒部の修復過程を評価するアセスメント指標として使用できる可能性がある。一方、褥瘡治癒部の修復過程を評価するアセスメント指標としてのstrain ratio値の使用は困難である。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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