2017 Fiscal Year Annual Research Report
Teaching Meterial Development and Practice of Collaborating with First Language in Elementary English Classes: by Analyzing English Textbooks in China, Korea and Taiwan
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17H06715
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
王 林鋒 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成・院), 特命助教 (70806322)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 小学校英語 / 英語教材開発 / 英語教科書 / 母語と連携する英語教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、日本と同じく、外国語としての英語教育を扱う中国・韓国・台湾の小学校英語検定教科書を分析することによって、入門期の英語教材の共通点及び注意点を明らかにし、母語との連携を見据え、日本の英語教科書作成に提案し、授業実践を試みることである。、本研究では、具体的な単元内容に焦点を当て、中国・韓国・台湾の現行教科書を分析することを通して、入門期の小学校英語教材の共通点及び留意点を見出すと共に日本の小学校英語教科書作成に示唆を与え、母語と連携する教材を開発し、授業実践を行う。当該年度の研究実績は以下のとおりである。 1.母語と連携する小学校外国語教育のあり方の提案:中等教育における国語科と英語科連携のプロジェクトの実践から、小学校外国語教育における国語・英語・中国語を取り入れる連携の必要性とその可能性を探った論文を発表した。 2.対象国の小学校英語教科書の収集及び授業実践の参観:中国・韓国・台湾の現行検定小学校英語教科書を収集し、実態の聞き取り調査を行った。また、中国天津市市内の二つの小学校で英語授業の実践を参観し、現地の教員と授業協議会を行った。 3.日本国内小学校英語の先進校の公開授業研究会への参加:文部科学省指定研究地域の福井県勝山市をはじめ、小学校英語実践研究札幌大会や京都教育大学附属桃山小学校などの公開授業研究会に参加した。 4.ことばへの気づきを目指した外国語活動の授業実践:福井市市内公立小学校四年生を対象にし、外国語活動の時間で日本語・英語・中国語を通してことばへの気づきを促進する授業を実施した。今回の実践は、教職大学院の院生の授業実践の一環として行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初英語教科書の分析対象として中国・韓国・台湾で既に使用中の検定教科書を予定していたが、現在は日本の先行実施地域で使われている新指導要領に対応した小学校英語教科書『Let's try』と『We can』の分析も進めている。また、新教材を使用した授業実践に焦点を当て調査を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
母語と連携する英語授業の教材開発を進めると同時に、授業実践を積極的に行う。また、研究対象の海外諸国での母語を大切にする小学校英語授業実践の事例を協働的に集める。
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Research Products
(5 results)