2018 Fiscal Year Annual Research Report
The mechanisms about the cell aggregation of IgE-producing cells
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17H06765
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
國石 茉里 (彦坂) 三重大学, 医学系研究科, 助教 (70804326)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | IgE / I型アレルギー疾患 / 凝集 |
Outline of Annual Research Achievements |
IgE抗体産生細胞は、I型アレルギー疾患においてアレルギー反応を誘導する上で非常に重要な細胞である。抗体産生細胞は脾臓やリンパ節などの二次リンパ器官でB細胞から分化した後、骨髄などに移動し抗体を分泌し続けることが分かっている。しかしながら、IgE抗体産生細胞は、生体内でかなり細胞数が少ないことから、詳細な抗体産生機構について依然として分かっていないことが多い。我々はこれまでに、IgE産生細胞の細胞株を用いて、細胞凝集が誘導されること、そして抗体産生細胞が促進されることを見出してきた。本課題では、これらの細胞凝集が生体内でおきるのか、またこの抗体産生機構に焦点を当て研究を行ってきた。本年度は、IgE産生細胞がどの組織に局在し、細胞凝集を誘導するのか検討した。 IgE産生細胞を誘導するために、BALB/cマウスにアジュバントAlumと抗原を腹腔内投与し、IgE産生細胞が脾臓や骨髄などで検出されることを確認した。その後、様々な組織でIgE産生細胞の局在を切片で検出した。平成29年度にELISPOTアッセイにて胸腺でIgE産生細胞を検出していたが、これらの細胞が切片上でも検出できた。また、腸間膜リンパ節でもIgE産生細胞を検出した。次にこれらの細胞の凝集を検討したところ、脾臓でみられたような凝集はリンパ節や胸腺では検出されなかった。本課題で使用したIgE産生細胞の誘導モデルは腹腔内投与で免疫を行っていることから、脾臓でIgE産生細胞が誘導され、胸腺や腸間膜リンパ節へ移動し局在したことが示唆される。つまり、細胞株で見出した凝集は恐らくIgE産生細胞がB細胞から分化して比較的早い時期に見出される反応なのかもしれない。残念ながら、まだ凝集と抗体産生のメカニズムの同定には至っていないが、本研究の目標としたIgE産生細胞自身の性質の解明について新しい知見を見出すことが出来た。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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