2018 Fiscal Year Annual Research Report
The mechanism for the proliferation of epidermal stem cells during pregnancy
Project/Area Number |
17H06809
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
一條 遼 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 特定助教 (50804382)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 皮膚 / 幹細胞 / 妊娠 |
Outline of Annual Research Achievements |
表皮の中で増殖能をもつ細胞は、基底層に存在する基底細胞と呼ばれる未分化の細胞群である。この基底細胞が表皮幹細胞であると考えられている。これまでの我々の研究により、表皮幹細胞のheterogeneityの可能性が示唆されている。表皮幹細胞のheterogeneityは近年、急速に発展した1細胞解析を行うことで解明できると考えられる。そこで本研究では、妊娠期表皮幹細胞のheterogeneityの解明を研究目的とした。 本研究では、妊娠期腹側表皮における表皮幹細胞のheterogeneityを解明するため、Single cell RNA sequenceを行った。トランスクリプトーム解析の結果、表皮基底層において7つのクラスターに分かれた。つまり、単一の細胞群ではなくheterogeneityな細胞集団であることがわかった。さらに、EGFP陽性細胞の遺伝子発現変化を解析したところ、妊娠16日目と比較し、出産後6,40日目では分化マーカーを発現するEGFP陽性細胞の割合が増加していた。実際にTbx3-creERT2/R26H2B-EGFPマウスを用いてホールマウント染色によって確認した。その結果、出産後30日ではEGFP陽性細胞が表皮中に存在しているが、出産後180日では存在を確認できなかった。一方、コントロールとして用いたKeratin14-creERT2/Rosa26-H2B-EGFPマウスでは、出産後180日でもEGFP陽性細胞を検出できた。以上より、妊娠期に高増殖能を獲得するTbx3陽性の表皮幹細胞は、増殖能を獲得した後、排出されることが分かった。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)