2018 Fiscal Year Annual Research Report
Functional analyses of genes related to sperm maturation using genetically modified mice
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17H06840
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
櫻井 伸行 大阪大学, 微生物病研究所, 特任研究員(常勤) (10808281)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 精子成熟 |
Outline of Annual Research Achievements |
哺乳類動物において、精巣上体は精巣で作られた精子に受精能力を付与する役割を担う(精子成熟と呼ばれる)。本研究では、受精のメカニズムにおいて精巣上体が果たす生理学的な役割を明らかにする目的で、精子の受精能力に関与することが知られている遺伝子クラスターXに注目した。RT-PCR法を用いて全身組織における遺伝子クラスターXの発現パターンを調べた結果、構成遺伝子のほとんどが精巣上体で強く発現していた。この遺伝子クラスターXの大部分(11遺伝子)をまとめて欠損した(KO)マウスを作製した。KOメスの妊よう性は正常だったが、KOオスと交配した野生型(WT)メスからは産仔がほとんど得られなかった。KO精子の形態、射出精子数、体外受精能力は正常だったが、卵透明帯へのKO精子の結合数はWT精子と比較して有意に減少した。そこで、精子の先体と中片部が蛍光標識されたKO精子を作製し、雌性生殖道内でのKO精子の挙動を観察したところ、KO精子は子宮と卵管の接合部(UTJ)を通過できないことが明らかになった。以上から、KOオスの妊よう性が低下する原因は、UTJ通過不全のためだと考えられる。 今後、UTJ通過に必須な遺伝子との相互作用などを調べて、精子成熟のメカニズム解明を試みたい。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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