2017 Fiscal Year Annual Research Report
Suppressor of cytokine signaling-1 gene therapy improves radiosensitivity in esophageal squamous cell carcinoma
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17H06844
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
朴 正勝 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (80804468)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | SOCS1 / 放射線 / 遺伝子治療 / 食道癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
①食道癌放射線治療によるSTAT3の活性化と治療抵抗性の関連及びその活性化変化の検討 食道癌細胞株10株のpSTAT3の発現レベルをWestern Blotで評価した結果、これらのpSTAT3発現の違いにより放射線治療抵抗性を確認した。さらには放射線治療後の食道癌細胞株において、p-STAT3の発現の増強とanti-apoptosis タンパクであるMcl-1の発現上昇を認めた。 ②さらに、放射線治療とp-STAT3の抑制を生じるSuppressor of Cytokine signalling(SOCS-1)をアデノウイルスに組み込んだ遺伝子治療を実施したところ放射線単独に比べコロニー形成能の抑制ならびに細胞増殖の抑制を確認した。また、Western Blotを用いた検討においてSTAT3-Mcl-1 の経路の抑制を確認した。 ③腫瘍皮下移植モデルマウスに対する放射線治療実験を実施した。放射線治療単独に比して放射線治療+SOCS1遺伝子治療で有意に腫瘍体積の抑制効果を認めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね当初の計画通りの進捗と考える。
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Strategy for Future Research Activity |
放射線治療+SOCS1治療のコンビネーション治療のさらなるメカニズムについて検討を行っている。 ①今後ヒト食道癌組織皮下移植(PDX)モデルを対象として、実験を進める予定である。 ②アデノウイルスベクターを用いた遺伝子治療においてCARの発現は治療効果を向上するために重要であることが過去報告されており(Cancer Res, 2003)、食道癌ににCARの発現と治療後変化について検討する。特に臨床検体でアデノウイルスレセプターの発現について効果との検討を行う予定である。
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