2018 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of selection criteria for direct/ indirect resin core build-up techniques -Three dimensional quantitative evaluation by non-destructive observation -
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17H06849
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
南野 卓也 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (70804491)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 歯学 / 支台築造 / コンポジットレジン / 非破壊試験 / 3次元定量評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度は,「根管象牙質とレジンとの詳細な接着評価」,つまり直接法と間接法の手法の違い,および光硬化アドヒーシブ併用支台築造用レジン(以下,AwL)とプライマー併用接着性レジンセメント(以下,PowL)の使用する材料の違いが根管象牙質-レジン間の接着能に与える影響について検討した.本年度は,根管象牙質-レジン界面およびレジンコアの非破壊観察により,根尖部の定性評価およびレジンコア内部の気泡や界面の微小漏洩の定量評価を行った. 支台築造を行った試料を37℃水中に24時間浸漬した後,OCTとμCTを用いて支台築造前後の根尖部の観察を行った結果,直接法AwLおよび直接法PwoLでは,根尖側に大きい気泡や象牙質-レジン界面のギャップが観察された.一方,間接法AwLおよび間接法PwoLでは,界面のギャップや気泡はほとんど観察されなかった. また支台築造を行った試料をμCTにてレジンコア内部の気泡を観察した.μCTによる観察後,試料を50wt%硝酸銀水溶液に24時間浸漬し,再度μCTにて微小漏洩を観察した.解析ソフトウェア(TRI-BON,ラトックシステムエンジニアリング株式会社)を用いて,内部の気泡および微小漏洩の体積を計算し,各群における気泡の割合および微小漏洩量を算出した結果,気泡の割合には手法および材料による差は認められなかった.微小漏洩に関しては,手法による差は認めなかったが,AwL群はPwoL群と比較して有意に多かった(P=0.0058). 以上より,手法の違いは,気泡の発生や根尖部におけるギャップの形成に影響を与えることが示唆された.また,光硬化アドヒーシブ併用コア用レジンは,根尖部における光量不足による重合度の低下により,プライマー併用レジンセメントと比較して微小漏洩が多くなることが示唆された.
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)