2018 Fiscal Year Annual Research Report
Research for the elucidation of the mechanism of bone marrow GVHD focused on perivascular hematopoietic stem cell niche.
Project/Area Number |
17H06882
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
淺田 騰 岡山大学, 大学病院, 助教 (70803055)
|
Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
|
Keywords | 造血幹細胞ニッチ / GVHD |
Outline of Annual Research Achievements |
急性GVHDモデルマウスとしてC3H/HeJをドナー、C57BL/6をレシピエントとして用いる骨髄移植モデルを作製した。血管周囲ニッチ細胞をラベルできるマウスであるNestin-GFP transgenicマウスをレシピエントとして、同種移植群と同系移植群の両者のモデルを作製し、末梢血、骨髄中造血幹細胞数、骨髄血管周囲ニッチ細胞数をFACSにて解析した。移植後の末梢血の解析では、移植後21日の時点で、同種移植群で白血球数、ヘモグロビン濃度(Hb)ともに有意に低かった。移植後21日の時点での骨髄の解析では、造血幹細胞数は同系移植群に比べ同種移植群で有意に少なく、移植後の同種免疫反応により造血幹細胞の回復が障害されていることが示唆された。骨髄内の造血幹細胞ニッチの解析では、CD31+血管内皮細胞、CD45-, TER119-, CD31-, CD51+, CD140a+の血管周囲ニッチ細胞ともに同種移植群で同系移植群に比較し有意に減少していた。また、Nestin-GFP transgenicマウス(C57BL/6バックグラウンド)をレシピエントとした急性GVHDモデルマウスの解析では、野生型マウスのGVHDモデルと同様、CD45-, TER119-, CD31-Nestin-GFP+の血管周囲ニッチ細胞の減少をFACSによる解析と骨髄イメージングによる解析にて確認した。我々の今回の検討によって、骨髄移植後の急性免疫反応により、血管周囲のニッチ細胞も著明に傷害されることが明らかになった。今後、傷害を受けた骨髄内ニッチの画像的な解析あるいは遺伝子発現解析を行い、傷害メカニズムを明らかにしていく予定である。
|
Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|