2018 Fiscal Year Annual Research Report
The association between serum lipids and diabetic nephropathy in Japanese patients with type 2 diabetes mellitus.
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17H06918
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
仙波 英徳 愛媛大学, 医学部附属病院, 助教 (10807019)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 糖尿病性腎症 / 脂質異常症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は日本人2型糖尿病患者において生化学的検査、生理検査、生活習慣、大血管障害、細小血管障害、使用薬剤の評価を実施し、横断的・縦断的に解析することで血清脂質が細小血管合併症の発症・進展へ与える影響を明らかにすることを目的とする。愛媛大学医学部附属病院およびその関連施設に通院中の2型糖尿病患者を対象としてデータの取集を行った。ベースラインデータのうち、データ欠損のない763例を対象として解析を行った。糖尿病性腎症の評価は推定糸球体濾過量(eGFR)および尿中アルブミン量を用い、日本腎臓学会の定義に基づいて行った。早朝空腹時尿中のアルブミン値を尿中クレアチニン値で補正したものを24時間尿中アルブミン量の推定値として用いる。血清脂質については早朝空腹時に採血を実施し総コレステロール、LDL-C、HDL-C、中性脂肪、レムナントリポ蛋白、Lp(a)を測定した。中性脂肪、レムナントリポ蛋白、Lp(a)は対数分布をとるため正規分布へ近似して解析に使用した。ロジスティック回帰分析を用い、糖尿病性腎症に対するLDL-C、HDL-C、log-中性脂肪、log-レムナントリポ蛋白、log-Lp(a)のオッズ比を算出した。年齢、性別、BMI、糖尿病罹病期間、収縮期血圧、拡張期血圧、飲酒歴、喫煙歴、ACE阻害薬/ARBの内服、スタチンの内服を潜在的交絡として調整した。糖尿病性腎症に対するLDL-C、HDL-C、log-中性脂肪、log-レムナントリポ蛋白、log-Lp(a)のオッズ比(95%信頼区間)はそれぞれ 1.00(0.99 - 1.01)、1.00 (0.97 - 1.01)、6.88 (1.31 - 36.10)、1.40 (0.39 - 5.03)、2.87 (1.51 - 5.46)であり、糖尿病性腎症と中性脂肪、Lp(a)の間に正の関連がみられた。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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