2018 Fiscal Year Annual Research Report
Multi-layered Japanese language history research by comprehensive description of Ukumachi dialect
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17H06924
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Research Institution | Fukui National College of Technology |
Principal Investigator |
門屋 飛央 福井工業高等専門学校, 一般科目(人文系), 助教 (60805878)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 日本語学 / 九州方言 / 日本語史 / 五島列島 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成31年度は、前年度までに作った基礎の段階から、研究を推進していく段階であった。本研究では、方言調査と文献調査という2つの軸で行った。方言調査は、平成30年5月と9月に行った。格助詞、認識的条件文による条件節などの構文論に関わる調査と、「コモニ割れた」(細かく割れた)のような「形容詞連用形+ニ」などの意味論を中心とした文法現象の調査を中心に行った。平成31年6月には、九州大学国語国文学会において研究発表を行った。発表題目は、「佐世保市宇久町平方言の「形容詞連用形+ニ」による副詞的用法」である。 さらに、宇久町と近隣の島にあたる藪路木島方言の調査を、平成30年6月と12月に行った。当該方言調査では、「行かンセ」(行きなさい)のような敬語形式について調査を行った。この形式は、宇久町方言にはみられない形式であり、五島列島の方言を考察するうえで、大変興味深いものである。平成31年1月に、九州方言研究会にて研究発表を行った。発表題目は、「長崎県小値賀町藪路木島方言の敬語形式「セ」について」である。 宇久町方言、藪路木島方言とも、自然談話を録音している。これらの談話を書き起こし、当該地域の方言復興への要請があった場合に、答えられるように準備を行っている。 文献調査は、平成31年3月に実施した。文献調査は、宇久島神社所蔵の神浦月川神職家古文書を対象に行った。研究協力者3名とともに、当該文庫の目録を作成した。作成した目録は「宇久島神社所蔵「神浦月川神職家古文書」目録」と題し、『文献探究』57号に投稿し、掲載された。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)