2018 Fiscal Year Annual Research Report
The role of thrombospondin 1 to the excessive production of type I collagen in systemic sclerosis
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17H06973
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
牧野 雄成 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 特任助教 (00433037)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 全身性強皮症 / トロンボスポンジン1 / 線維化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、細胞外マトリックスであるトロンボスポンジン1 (Thrombospondin 1, TSP1)の、全身性強皮症の皮膚硬化への関与について検討することを目的としている。具体的には、全身性強皮症皮膚組織からの培養線維芽細胞のTSP1発現のメカニズムや、TSP1トランスジェニックマウスにおいて皮膚硬化が生じるかについて検討を行う。申請者はI型コラーゲンα2鎖依存性にTSP1を発現する、つまり皮膚組織においては、主に線維芽細胞でTSP1を過剰発現するTSP1トランスジェニックマウスを作成し、本年度その一部マウス(F1世代)の解析を行った。TSP1トランスジェニックマウスでは、Ⅰ型コラーゲンのα1鎖とα2鎖のmRNA(col1a1, col1a2)が増加している予想であったが、予想に反してwild typeとの差がみられなかった。今後、TSP1トランスジェニックマウスの長期経過によって皮膚硬化が出現するかどうかや、全身性強皮症の皮膚硬化モデルとして知られる、ブレオマイシン誘導皮膚硬化の変化がTSP1トランスジェニックマウスにおいて増悪するかについても検討を予定している。また最近、日本人の全身性強皮症患者では、RXRB遺伝子のp.V95Aのvariantが有意に多いことが報告されている(Oka A et al. J Invest Derma 2017)。申請者は、強皮症患者由来の培養皮膚線維芽細胞では、血清添加培地の条件でRXRBの蛋白発現が健常人より増加している結果を得た。そこで、RXRBが全身性強皮症の線維芽細胞におけるTSP1の発現に影響を与えているか検討するため、変異RXRB遺伝子(p. V95A)をレンチウイルスを用いて健常人の皮膚線維芽細胞に導入することで変異RXRBを過剰発現させ、TSP1の発現に変化があるかについても検討を行う。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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