2018 Fiscal Year Annual Research Report
A validation study of the ESSECE-Q in routine child health checkups
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17H06980
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
畠中 雄平 琉球大学, 人文社会学部, 教授 (60649846)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 発達障害 / スクリーニング / ESSENCE-Q / 乳幼児健診 / 保健師 |
Outline of Annual Research Achievements |
1歳6ヶ月健診では、保健師と心理士のESSENCE-Qが、3歳健診で心理士のESSENCE-Qが、発達障害のスクリーニングツールとして有用である可能性が示唆された。1歳6ヶ月健診の母親のESSENCE-Qと3歳健診の保健師のESSENCE-Qは、発達障害の可能性がないとみなすためのスクリーニングツールとしての精度が高いとは言えなかった。3歳健診の母親のESSENCE-Qは、スクリーニングツールとしては不十分であった。 我々の先行研究においては、保健師によるESSENCE-Qは、1歳6ヶ月健診、3歳健診両方において有用である、という結論が得られたが、今回の研究においては、3歳健診における保健師のESSENCE-Qの妥当性は十分高いものであるとは言えない結果となった。1歳6ヶ月健診における保健師のESSENCE-Qの妥当性は、今回の研究においても示されており、この年齢群の幼児の健診においては、ESSENCE-Qを用いた保健師による発達障害のスクリーニングが有用であり、保健師が、発達障害のリスクを早い段階で発見する専門家としての役割を十分に果たすことができることが示された。 運動発達と発達障害のリスクの研究については、1歳6ヶ月健診の群からのデータにおいて、有意差が出たのは、1歳6ヶ月の発達の記録の「上手に歩く」、1歳6ヶ月の発達の記録の「しゃがんでものを持ち上げることができる」、1歳6ヶ月の神経学的所見の「歩行」、3歳健診の群でデータの有意差が出たのは、10か月時の発達の記録の「ハイハイをしますか」、3歳児の発達の記録の「粗大運動」のみであった。サンプル数が少なく、「異常あり」のケースがゼロである項目が少なからずあり、考察に十分な結果を得ることができなかった。今後、サンプル数を増やした上で、改めて解析を行う必要がある。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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