2018 Fiscal Year Annual Research Report
An Empirical Study on the Metacognition of Decision Makers in International Small and Medium Sized Enterprises
Project/Area Number |
17H06981
|
Research Institution | Kushiro Public University of Economics |
Principal Investigator |
曽我 寛人 釧路公立大学, 経済学部, 講師 (70803211)
|
Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
|
Keywords | 国際経営 / 海外進出 / メタ認知 / 文化的知性 / 実証研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、海外進出する中小企業の意思決定者のメタ認知能力とその企業の国際業績との関係を明らかにすることができた。具体的には、アンケート調査から得たデータを分析したところ、以下の2点を明らかにすることができた。1つ目に、中小企業における意思決定者のメタ認知能力は、その人のナルシシズムの程度を媒介して、企業の国際業績予測に対して影響を与えていることがわかった。2つ目に、メタ認知能力は文化的知性を構成する要素である認知CQと動機CQを媒介して、企業の国際業績と国際業績予測に対して影響を与えていることがわかった。これらのことから、海外進出する中小企業の業績を考える際には、メタ認知能力だけではなく、文化的知性の諸要素及び個人の特性と関連させて検討をしなければならないことがわかった。 また、国際ビジネスコミュニケーションにおけるメタ認知能力を含む文化的知性の諸要素の役割に関する概念モデルを提示することもできた。具体的には、メタ認知能力と認知CQが伝達事項のコード化に対して影響を与え、行動CQが伝達手段の選択に影響を与えることを仮説として提示した。さらに、記憶通信路のコミュニケーション・ネットワークにおける事前情報配分モデルの情報囲い込み確率を文化的知性確率、非情報伝達行列を文化的知性の低さにより伝達がされなかった情報と置き換えて考えることにより、異文化の人々から構成される集団での適切な情報配分を把握し得ることを示した。
|
Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(6 results)