2018 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of a mourning process of people with dementia who have lost their spouse
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17H06984
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Research Institution | Miyagi University |
Principal Investigator |
渡邊 章子 宮城大学, 看護学群(部), 講師 (20804058)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 認知症看護 / 死別 / 高齢者 / エンド・オブ・ライフ・ / グリーフケア |
Outline of Annual Research Achievements |
自宅または長期ケア施設で生活をする、配偶者と死別したアルツハイマー型認知症高齢者(以下、AD高齢者)の生活のありようとその変化を明らかにし、AD高齢者への支援を検討することを目的とした。データ収集はインタビューガイドを用いた60分間の半構造化面接を専門職と家族に行った。得られたインタビューデータから「AD高齢者の喪の様相」と「周囲の関わり」に関連する箇所を抽出し、意味内容の類似性に従って抽象度を上げながら分類してカテゴリーを生成した。その後、各カテゴリーのAD高齢者への支援について検討を行った。 調査1(自宅)より得られたカテゴリーは【葬儀時に配偶者が視野に入っているか否かで異なる振る舞いをする】【故人の象徴と認識した仏壇や墓と対話し家族と共に法事に参加する】【写真を配偶者本人と思い会話をする】などであった。これらの様相に影響していたのは、〔認知症の理解力・判断力の低下や記名・保持力の低下〕であった。こうした状態に対して家族は《本人の様子を見極めて対応》し、《配偶者の逝去について繰り返し説明》していた。調査2(長期ケア施設)では、【配偶者が視界に入る時は気にかけるが、それ以外は無関心になる】【不快感から異食をし、大声を出す】というカテゴリーが得られた。【不快感から異食をし、大声を出す】はという様相は死別前から生じていた行動・心理症状(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia、以下、BPSD)であった。それが死別後も継続し、精神的に落ち着かない場合に確認された。これに対して施設スタッフは《カンファレンスを開催し情報の共有と対策の検討》を行っていた。また、《スタッフと一緒に過ごす》という対応を行っていた。 今後、さらなるデータ分析を行い、配偶者を喪失した認知症高齢者への支援方法について検討を行っていく。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)