2018 Fiscal Year Annual Research Report
The sense of difficulty that clinical nurses face in the end stage of the patients who receive hematopoietic stem cell transplantation
Project/Area Number |
17H06989
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
大庭 貴子 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 助教 (90803099)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 造血幹細胞移植 / 臨床看護師 / 臨終期 / 看取り看護 / 困難感 |
Outline of Annual Research Achievements |
造血幹細胞移植(Hematopoietic Cell Transplantation:以下HCT)を受ける患者の臨終期において、臨床看護師が抱える困難感を明らかにすることを目的として、臨床看護師へのインタビュー調査と、その結果を基に作成した困難感27項目について質問紙調査を行った。その結果、臨床看護師がHCT受療患者の臨終期に抱える困難感として、「治療期の中で臨終を迎える患者支援の迷い」、「臨終期の中で患者の意思決定を支えることの難しさ」、「患者への看護支援のやりきれない不全感と無力感」、「看取りに向けて揺れる患者家族を支援することの難しさ」、「患者や家族、医療者間で連携をとる調整の難しさ」の5つのカテゴリーが抽出された。また、質問紙調査の結果、「根治を目指せない中で患者の中にたまるストレスや精神的な辛さへの支援が難しい」の項目で「そう感じる」、「とてもそう感じる」と答えた看護師が全体の94.4%に昇り最も高い割合を示した。また、「長期間にわたって患者を支え、疲弊していく患者家族への支援が難しい」、「治療をし続けて亡くなっていく患者を目の当たりにして、患者にとって今の治療が本当に必要なのか迷う」でも8割を超える看護師が同様に回答し高い割合を占めた。一方、「もっと医師と連携していく必要があると思っても、十分にコミュニケーションをとれていないことに悩む」等では5割にとどまり、全体の中では低い割合を示した。以上の結果から、HCTを受ける患者の臨終期において、多くの看護師が治療期と終末期の不明瞭さや意思決定支援の難しさ等に困難感を抱えながらも、多職種との連携を通してより良いケアを模索し、患者とその家族を支えていることが示された。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)