2018 Fiscal Year Annual Research Report
Fetal and maternal asymmetry in plasma membrane domains of syncytiotrophoblast layer-I cells are maintained by a polarity-regulating factor
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17H06995
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Research Institution | Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
田村 可奈 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 研究員 (70807461)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 胎盤 / aPKC / 合胞体栄養膜細胞 / YAP / 極性 / 細胞極性 |
Outline of Annual Research Achievements |
上皮細胞には体外側(Apical側)と体内側(Besal側)という方向性があり、これをApico-basal極性という。この細胞極性のApical側を規定する因子の一つとしてaPKCが知られている。KIBRAL/Wwc2は、解析が進んでいない機能未知のタンパク質である。これまで申請者がKIBRALのノックアウトマウスの作製および解析を行ったところ、E11.5において100%胎生致死であることが明らかとなった。胎生致死の原因を探るため、抗PECAM-1抗体を用いて胎児および胎盤の血管形成状態を解析した結果、KIBRALノックアウト胎盤において形成異常を示すことが明らかとなった。さらに詳細に解析したところ、野生型では栄養膜細胞層に線上のaPKCの強い染色が確認できたのに対し、KIBRALノックアウトマウス胎盤ではその染色が失われることがわかった。 昨年度までに、aPKCの強い染色を示す細胞が合胞体栄養膜細胞I (SynT-I細胞) であることがわかり、この細胞の胎児血側にaPKCが強く局在することが明らかとなった。さらに、この局在がKIBRALノックアウトによって失われ、母体血-胎児血極性異常が生じることによりグルコーストランスポーターや膜局在タンパク質の局在異常が生じることがわかった。 本年度は、aPKCの胎児血側局在が、上皮細胞においてアピカル側に局在することが報告されている因子とKIBRALを介して結合することで生じることを明らかとし、更に、胎盤よりSynT-I細胞とSynT-II細胞を単離し培養するこの局在はSynT-I細胞とSynT-II細胞が接することで生じることを示唆する結果が得られた。 これまでの結果をまとめ、論文を執筆中である。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)