2018 Fiscal Year Annual Research Report
Community life and Visiting Nursing Care of People with Schizophrenia and COPD in Japan
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17H07028
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
冨川 順子 大阪府立大学, 看護学研究科, 准教授 (90433010)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 統合失調症 / 慢性閉塞性肺疾患 / 地域生活 / 訪問看護ケア |
Outline of Annual Research Achievements |
統合失調症で慢性閉塞性肺疾患(COPD)のある人の地域生活と訪問看護ケアについて明らかにすることを目的に本研究を行った。 統合失調症で慢性閉塞性肺疾患のある人4名のうち、2名は単身、2名は施設生活をしていた。COPDの気流閉塞に基づく病期分類はⅡ~Ⅲ期と考えられ、呼吸機能の低下によって日常生活の活動範囲が狭く、買い物や保清の介護ケアを利用していた。在宅酸素療法1名、経鼻的持続陽圧呼吸療法は1名利用していた。3名は身体疾患や今後の生活への不安はあるものの現在の生活に満足していると答え、精神的に安定して自分らしい地域生活を継続することが希望と答え、1名のみ抑うつ状態の強まりがみられた。2名はやむない事情で禁煙、1名は自分の意思で禁煙、1名はターミナル状態でも最後まで喫煙することを選択し、内科往診・重点的な訪問看護・介護を利用し自分の意思で自宅で最後を迎えた。 統合失調症でCOPDの利用者への訪問看護経験のある看護師11名へのインタビューでは、訪問看護師は利用者の精神機能、呼吸状態、身体状態、日常生活と活動への影響、サポート者との関係、受診・内服・酸素療法など治療の状況と利用者の喫煙・COPDとのつきあい方、地域生活での望みと利用者の希望する最後の迎え方のアセスメントを行っていた。 訪問看護ケアとしては、呼吸管理を行う、薬物療法を支える、身体健康管理を支える、身体の問題の相談に応じる、内科医とのあいだを調整する、関係職種とのあいだを調整するというケアを行っていた。 加えて訪問看護師は、ケアを受け入れてもらうための人間関係を築く、利用者の精神的な特徴を理解したうえで関わる、利用者が自分なりの方法でCOPDとつきあいながら望む人生を送ることを大事に関わっており、この関わりが統合失調症で慢性閉塞性肺疾患のある人への訪問看護ケアの特徴と考えられた。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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