2017 Fiscal Year Annual Research Report
A focused ethnography of Burmese refugees' community in Japan to enhance their subjective health
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17H07030
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
竹村 和子 兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (30724736)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 難民 / 難民コミュニティ / 在日ビルマ難民 / 主観的健康 / エスノグラフィ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、在日ビルマ難民の主観的健康を高めうる難民コミュニティの特性を明らかにすることである。この目的を達成するために、平成29年度は、先行研究の文献レビューと、調査の準備を行った。 1.文献レビュー 本研究に役立てるため、海外の保健医療福祉分野における難民コミュニティを対象とした研究に関する文献レビューを行い、難民コミュニティ対象研究の動向、既知の点を明らかにした。文献レビューの結果は、国内の国際保健関連の学会にて発表を行った。 2.在日ビルマ難民コミュニティ対象調査のための準備 在日ビルマ難民コミュニティに対し、参与観察・インタビューを含むエスノグラフィ実施に向けた準備を行った。ある在日ビルマ難民コミュニティに研究協力依頼を行い、承諾を得たところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初は、平成29年度中に、研究協力コミュニティから研究協力の承諾を得、参与観察を開始する予定であった。外国人かつ難民という背景を持つ人々への参与観察を行うため、より配慮をした研究計画にするため、有識者から意見聴取を行い、先行研究を調べ、綿密に計画を練り直したため、倫理審査・翻訳までに時間がかかった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度中は、研究協力コミュニティでの参与観察・インフォーマルインタビューと、研究協力者にフォーマルインタビューを行い、分析するというサイクルで、研究を進める。途中、アドバイザーより助言を得る、所属している国際看護の研究者が集う勉強会にて、研究の途中経過を発表し意見を得、分析をより洗練させ、エスノグラフィを記述する。 平成31年は、分析を行い、3月には研究協力コミュニティの会合で発表し、当事者からの意見を得、結果および考察を洗練させる。また、国際学会での発表を予定している。 今後、平成29年度に行った文献レビューおよび本研究の論文化を計画している。
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