2018 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of cell-cell interaction in myelodysplastic syndromes via tumor exosome
Project/Area Number |
17H07059
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
澁田 樹 国際医療福祉大学, 福岡保健医療学部, 助教 (20799192)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | MDS / Exosome / miRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
骨髄異形成症候群(Myeloid Dysplastic Syndrome, 以下MDS)は様々な染色体異常,遺伝子発現異常を含む難治性造血器疾患である。前年度までの検討によりMDS由来の株化細胞が放出する微小小胞(Exosome)に十数種のmiRNAが多く含まれていることを確認した。 今年度は上記のmiRNAがExosomeを介して他の細胞に伝播するかどうかの検討を行った。レシピエント細胞には制御性T細胞(Treg)を選択した。これはMDSの進行が比較的長期に渡り,免疫システムによる排除を逃れていると考えたためである。超遠心法で回収したMDS細胞由来のExosomeを蛍光標識し,セルソーターにより健常人ボランティア末梢血から分取したTreg細胞の培養液に添加した。24時間培養後にTreg細胞を回収し,蛍光顕微鏡下の観察でTreg細胞の細胞質内にExosomeが十分に取り込まれていることを確認した。これらのTreg細胞中のmiRNAを網羅的に解析したところ,上記の十数種のmiRNAのうち9種が高発現していた。これらのmiRNAにはIL-10あるいはTGF-βの発現抑制に関わるタンパクを抑制するものが複数含まれていた。 そこでExosome添加後のTreg培養液上清中のIL-10タンパク量をELISA法で測定すると約1.3倍の増加が,またIL-10 mRNAの発現についてはqRT-PCR解析で約2.5倍の増加を示した。 MDSでは腫瘍細胞が放出するExosomeを介して免疫システムを抑制し,腫瘍細胞の生存を高めている可能性が示唆された。MDS細胞由来Exosomeを標的とした診断法および治療の開発が期待される。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] The Influence of Pre-Analytical Factors on the Analysis of Circulating MicroRNA.2018
Author(s)
Shiotsu H, Okada K, Shibuta T, Kobayashi Y, Shirahama S, Kuroki C, Ueda S, Ohkuma M, Ikeda K, Ando Y, Matsui H, Kayamori Y, Umemura T
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Journal Title
MicroRNA
Volume: 7(3)
Pages: 195-203
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] 赤血球内エクソソームマイクロRNAの解析2018
Author(s)
高田勇吉, 澁田樹, 波多野真優, 古賀眞理, 四丸和弥, 富安聡, 佐藤謙一, 志村華絵, 志村華絵, 原田哲太, 梅村創, 梅村創
Organizer
第65回日本臨床検査医学会
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