2018 Fiscal Year Annual Research Report
Support for preventing job separation among new graduate nurses at private psychiatric hospitals
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17H07078
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
瀧下 晶子 北里大学, 看護学部, 助教 (00803420)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 民間精神科病院 / 精神科新人看護師 / 離職予防支援 / 精神科看護の体験 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、民間の精神科病院に新卒で入職した2年目の看護師に、新人看護師としての精神科看護の体験を調査し、支援する方法を検討することである。今回、関東圏にある民間精神科病院3施設で、新卒で入職した2年目の看護師8名に60分程度のインタビューを行った。 本研究で多く語られたのは、患者との関わりの中で悩み、解決できずにいる経験であった。その内容としては、患者からの暴力・暴言への対応に苦慮していること、信頼関係が築けず徒労感を感じていること、先輩スタッフのように上手く患者と関われないことなどであった。また、一部の民間精神科病院では、看護師と看護助手の2名体制で夜間勤務を担っており、それへの負担感や身体症状や精神症状が悪化した際に対応できないという不安感が語られた。さらに新人看護師はそのような不安を抱きながら、夜間帯に誰に何を相談しても良いのか判断できない状況と向き合っていた。一方で、患者から感謝を伝えられてやりがいを感じたり、患者と信頼関係が深まったことで、患者から本心を聞かせてもらえた喜びも語られていた。このような経験が、精神科看護のやりがいとして新人看護師を支えている側面もあることがわかった。 このように新人看護師たちは日々の患者との関わりを通じて様々な体験をしていたが、今後彼らが直面している不安や負担感を解消し、精神科看護への動機を失うことなく勤務し続けられるよう、支援する方法として以下のことが考えられた。 1.新人看護師が安心して自分の日頃の看護経験を語ることが出来る機会を提供する。 2.2年目の看護師の不安を軽減し、安心して夜間勤務にあたれるよう夜間帯の相談体制を整え、明確に新人看護師に提示する。 3.判断に迷う場合には、夜間帯に限らず、普段から気兼ねなく声をかけられる病棟の雰囲気づくりとチーム内の関係を確立する。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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