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2017 Fiscal Year Annual Research Report

アクリルアミド神経毒性発現機序の解明および、ビタミンB1による治療効果の検討

Research Project

Project/Area Number 17H07105
Research InstitutionShowa University

Principal Investigator

長嶋 大地  昭和大学, 医学部, 助教 (20713720)

Project Period (FY) 2017-08-25 – 2019-03-31
Keywordsアクリルアミド / 神経毒性
Outline of Annual Research Achievements

産業現場で使用されている化学物質の多くは、分子内に部分的な電子の偏りを有した化学構造をしており、曝露されることにより神経毒性や生殖毒性を引き起こすことが知られている。中でもアクリルアミドは、産業現場において様々な用途で使用されているが、ヒトに対する中毒事例も散見されている。また、近年では、食品の加熱によって生成することも明らかになっている。
アクリルアミドは疫学研究において、長期曝露によって感覚障害や歩行障害といった末梢神経障害のみならず、記憶障害や言語障害、抑うつ症状といった中枢神経障害を引き起こすことが知られているが、その毒性発現メカニズムは十分に解明されておらず、治療法も確立していない。そこで、我々は、神経毒性発現メカニズムの更なる解明と、ビタミンB1による神経毒性に対する治療法の探索を試みた。
Wistar雄性ラットに20mg/kgのアクリルアミドを1日1回、週7日間、5週間連日経口投与を行い、脳海馬を摘出した。その後、タンパク質を抽出し、二次元電気泳動法を用いたプロテオーム解析を行った。同定されたタンパク質のうち、統計学的手法により5種類に絞り、ウエスタンブロット法を用いて確認試験を行った。その結果、5週間曝露群において33種のタンパク質に増減が認められ、22種類のタンパク質を同定した。ウエスタンブロット法による定量確認試験の結果、ほとんどのタンパク質においてプロテオーム解析と同様な傾向となり、プロテオーム解析の信頼性を裏付けるものとなった。
プロテオーム解析により同定されたタンパク質の多くは、細胞内のエネルギー産生系に関与するものが多く、現在、神経細胞株を用いたエネルギー産生能への影響を評価している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

ウエスタンブロット法による定量確認試験を行っている際、ラット脳海馬サンプルが消耗し、曝露実験をやり直した。また、培養細胞の成育環境やアクリルアミド曝露の濃度決定に時間がかかり、現在、多少の遅れが生じている。

Strategy for Future Research Activity

基本的には実験計画書に従い実施していくが、現在遅れているin vitroでの検討を優先的に行い、終わり次第、動物実験によるビタミンB1の効果を検討していく予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2017

All Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] Autophagy in the cerebellar Purkinje cell induced by exposure to acrylamide2017

    • Author(s)
      M. Yamamura, K. Morita, T. Matsuzoe, L. Zhang, K. Morita, C. Zhong, D. Nagashima, T. Sakurai, S. Ichihara, G. Ichihara
    • Organizer
      10th International Symposium on Biological Monitoring in Occupational and Environmental Health
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2018-12-17  

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