2018 Fiscal Year Annual Research Report
Shared decision-making for adult ADHD
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17H07112
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
青木 裕見 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (40803630)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | ADHD / shared decision making / decision aid / 共同意思決定 / 発達障害 / 精神科 |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】当事者と医療者が一緒に今後の治療方針を決めるshared decision making (SDM)が注目されており、欧米を中心にSDMを促進するためのツールdecision aid (DA, 治療選択のための手引書)の開発も盛んになってきた。しかし、国内外、大人の注意欠如・多動症(ADHD)を対象としたDAはまだない。そこで、本研究では、大人になってADHDとわかった人と医療者が、一緒に活用できるDAを開発し、その臨床での実現可能性を評価することを目的とした。 【方法】DAの国際基準IPDAS criteria に則って、大人のADHD向けのDAを開発した。開発過程は、当事者のニーズ・アセスメント、DAの試案の作成、当事者・医療者による試案のレビュー、試案の修正、そしてフィールド・テストから成り、フィールド・テストでは、DAを使ってSDMの手法で医療者と治療方針を決めた当事者への個別インタビューと自記式質問紙から得られたデータをもとに、その実現可能性を評価した。 【結果】大人になってADHDとわかった人と医療者が、今後の治療方針について、話し合いながら検討できるDAを系統的に開発した。フィールド・テストの結果、当事者は、DAを活用し、自身の特徴を振り返りながらADHD特性について考え、対処法や今後の方針について自発的に検討していたことがわかった。また、当事者はSDMのプロセスに積極的に参加することがわかった。 【結論】開発したDAは、当事者と医療者のSDMのプロセスにおいて活用できるものであり、臨床での実現可能性が示された。今後は、開発したDAの臨床普及に努めていきたい。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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