2017 Fiscal Year Annual Research Report
施設内分娩におけるケア提供者から女性への『軽蔑と虐待』尺度の開発
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17H07113
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
下田 佳奈 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (70803774)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | Disrespect and Abuse / 分娩ケアの質 / 施設分娩 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、分娩ケア提供者から女性に対する『軽蔑と虐待 (Disrespect and Abuse:D&A)』行為についてその実態を明らかにし、測定用具の開発を試みるものである。 初年度は、①前年度において実施していた質問紙調査の結果を再分析、質問項目の修正・検討、②文献検討、③次年度の質問紙配布対象となる日本全国における分娩を取り扱う医療機関および助産所のリストアップ、④前年度までに実施した予備研究結果の国際学術誌への公表を実施した。 ①に関しては、今年度実施する質問紙調査の測定用具開発のため必要なプロセスであり、現在も継続中である。②で実施した文献検討と合わせて、今後も修正を実施していく。②に関しては、2017年度までに公表されている研究について文献検討を実施した。当該領域の研究が近年急増していることもあり、随時更新することが不可欠である。③に関しては、次年度実施する調査の準備として実施した。研究実施場所の検討を行う過程であり、今後研究対象者のサンプリングにつなげていく予定である。④に関しては、質問紙の基盤となった質的研究において①の過程と並行して再分析した後、国際学術誌へ投稿、受理された。多くの新しい研究が求められている研究テーマでもあることから結果の公表は不可欠である。 現在、研究計画書を作成および修正している段階である。倫理審査委員会に受理された後、実際に作成した質問紙を研究対象施設へ配布しデータ収集を開始する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度として、研究の準備段階である文献検討、質問紙開発、研究場所の検討、予備研究結果公表を実施することができ、交付申請書に記載した研究の目的、及び平成29年度研究実施計画をおおむね達成できていると評価できる為。
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Strategy for Future Research Activity |
データ収集として、国内分娩取扱い施設における質問紙調査の実施を開始する予定である。
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