2017 Fiscal Year Annual Research Report
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17H07120
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| Research Institution | Teikyo University |
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Principal Investigator |
今泉 ひとみ (宝利ひとみ) 帝京大学, 経済学部, 助教 (80804187)
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| Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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| Keywords | 日本経済史 / 経営史 / 企業動態 / 産業発展 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究実績は、大きく3つの課題に分けられる。課題1は、産業発展要因として指摘されている論点の抽出と整理である。織物業と機械工業に関する文献を読み、各産業の産業発展の要因を抽出し、分類整理する作業を進めた。課題2は、織物業の個別企業の経営分析である。具体的には、これまで本研究代表者が進めてきた福井県勝山機業兄弟合資会社に関する経営分析を完成させた。これは、産業発展と企業動態・属性変化の関係を詳細に把握できる手掛かりとなった。この成果は、『経営史学』52巻4号に論文として掲載された。課題3は、機械工業の発展に関する定量的分析である。機械工業のうち、電球産業を候補とし、機械工業および電球産業について先行研究を読み込んだ。（機械工業全体については沢井2013、鈴木1996などの一連の研究、機械工業の定量的分析については今泉2008などの一連の研究。電球産業については、平沢2013などの一連の研究。）1930年代の東京市の電球工場の参入退出などを工場名簿を使って調べ、結果を立教大学経済学部歴史部会で報告した。今後は、対象年を1920年代に広げて、5年間隔でデータを取る予定である。また、各種文献を読んだ結果必要と思われるため、従業員15人未満工場についてもデータを収集する。中小規模工場が多いとされる電球工業には特にその作業が重要と思われる。現在のところ、データベースの構築はスムーズに進む見通しである。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた3種類の作業のうち2種類は、学術論文と研究会報告として成果を形にすることができた。
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| Strategy for Future Research Activity |
今年度研究会で報告した電球工業に関する分析を、得たコメントを元に書き直し、部会・全国大会で発表できるようにする予定である。織物業と機械工業の発展要因の抽出作業も引き続き行い、こちらも何らかの形で発表できるよう準備する。
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