2017 Fiscal Year Annual Research Report
Building the system for maintaining high quality of Early Essential Newborn Care in the Western Pacific Region
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17H07121
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
堀内 清華 帝京大学, 公私立大学の部局等, 助教 (00807646)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 早期必須新生児ケア / 医療の質 / ヘルスシステム |
Outline of Annual Research Achievements |
新生児死亡を減らすため、効果の証明されている早期必須新生児ケアという新生児ケアの一連のパッケージをラオスの郡病院で浸透させることが課題であった。従来の訪問指導と、新しいモニタリング手法の比較をするための研究を行った。 2017年4-5月 世界保健機関西太平洋地域事務所(WPRO)が自己評価用に標準化したチェックリストをもとに、保健職員の早期必須新生児ケア(EENC)に対する知識、技術、行動変容する意識、労働環境の変化をを評価できるチェックリストを作成した。6-7月 研究プロトコールを確定し、プロトコール論文を作成した。当該論文は、BMC Health Service Researchに掲載されている。2017年7月より、ラオス国の対象2県のシェンクワン県、フアパン県にある郡病院を対象に研究を開始した。また、プロトコール内容については、2017年11月のグローバルヘルス大会(日本)において発表した。 2017年7月以降、2018年4月までに順次、対象県内の全ての15郡病院に研究を導入した。15郡病院はそれぞれ、自律的モニタリング群に7郡病院、訪問指導群に8郡病院が無作為に割りつけられた。ベースラインデータの収集後、2018年10月の公衆衛生学会(日本)において、報告を行った。 研究開始以降、割りつけられた群に沿って、各郡病院において、それぞれ3回の訪問指導、自律的モニタリング実施し、2018年7月から2019年3月にかけて、研究開始後1年時点の、EENCに関する知識、技術、行動をチェックリストに沿って測定した。また、グループインタビューによって、保健職員のモチベーションの程度と、モチベーションに影響を与える要素について聞き取りを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実施をしているラオス国において、緊急の全国会議が開催されたことにより、研究協力者が会議参加のために研究に従事できなくなる機関があり、郡病院での研究開始が遅れた。そのことにより、当初の計画より遅れて、2018年4月に全郡病院への導入が終了した。その後は、ほぼ計画通り、各郡病院において介入1年後の評価が実施できている。
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Strategy for Future Research Activity |
収集したデータの整理と解析、グループインタビューのまとめを行う。論文の執筆に加え、けんきゅからの教訓をまとめて、ラオス保健省および研究協力してくれた県病院、郡病院に報告を行う。
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Research Products
(2 results)